候補地選び難航…米子市に計画「産業廃棄物最終処分場」30年経て鳥取県が設置許可 2028年度完成へ
山陰中央テレビ
30年越しの計画が大きな節目を迎えました。鳥取県米子市淀江町に計画されている産業廃棄物の最終処分場について鳥取県は18日、事業主体の第3セクターに対し、施設の設置を許可しました。 設置の許可を受けたのは、県などが出資する第3セクター「鳥取県環境管理事業センター」が米子市淀江町に計画している産業廃棄物最終処分場です。18日は県庁で、岡本康宏理事長に設置許可証が手渡されました。 鳥取県環境管理事業センター・岡本康宏理事長: 安全安心な施設となるように、引き続き万全を期していきたい。 47都道府県のなかで、産業廃棄物の最終処分場を持たない3つの県の1つとなっている鳥取県。県外に搬出して処分していますが、将来、県外の施設から受け入れを拒否される恐れがありました。 このため、県は、1994年に第3セクターとして県環境管理事業センターを設立県内での建設を目指し、2008年に米子市淀江町を建設候補地に選定しました。しかし、地元住民の反対などから計画は難航。センターは、環境への影響がほとんどないとする県の調査結果や説明会などを重ね、住民との合意形成に道筋がついたと判断、ようやく2024年5月、設置許可の申請にこぎつけ、18日に設置許可が出されました。 鳥取県環境管理事業センター・岡本康宏理事長: 我々としては、1つのハードルを超えたという段階ではある。新たな施設の設置に向けて、諸準備を進めていきたい。 鳥取県地域社会振興部・盛田聖一部長: この事業は、これから長く続く事業でございますので、住民への信頼をしっかりと確保していただく事が必要かなと思います。 センターは、2025年度中に処分場の建設に着手。4年後である2028年度の完成を目指すとしています。
山陰中央テレビ