図書館分館のキッズスペース拡充して「子育てに優しい場」に 福知山市三和、12日に移転オープン
京都府福知山市立図書館三和分館が、三和町千束の三和会館から、近くの市役所三和支所2階への移転し、12日にオープンする。セレモニーで、人気絵本作家が描き下ろしたオリジナル作品の除幕式などをし、午前10時から利用できる。 分館の移転は、町内に点在する公共施設を三和支所と三和荘=寺尾=の2拠点に集約し、住民の利便性を高める取り組みの一つ。コンセプトは「子育てにやさしい図書館」で、絵本と児童書を充実させる。授乳室を新設し、キッズスペースも拡充する。 床面積は、148平方メートルから276平方メートルと2倍近くの広さになり、ゆったりとくつろげる滞在型図書館に。ロングセラーから最新の絵本、三和分館で人気のある自然科学関連の図書を多く取りそろえ、蔵書数は約2万1千冊になるという。 移転オープン企画として、絵本「パンダ銭湯」などを手がける人気作家ユニット・ツペラツペラに作品の制作を依頼。大原の産屋をメインに、三和の特産品が盛り込まれたB3サイズの作品が完成し、拡大パネルにして2階ロビーに常設展示する。 移転前に来館者が紙皿と折り紙で作った「うれしい顔」をテーマにした作品も、分館内などに展示。三和、夜久野、大江の市内3分館の特色をテーマにした関連本の巡回展示も、この日から三和分館でスタートする。 塩見留美分館長は「11月13日から約2カ月休館し、ご不便をおかけしました。さらにくつろげる図書館に生まれ変わり、ツペラツペラさんの貴重な作品もあるので、多くの人に利用してもらえれば」と話している。 開館時間は午前10時から午後6時まで。月曜日と祝日は休館する。