（写真：東奥日報社）

　第50回衆院選は27日、投開票を迎える。自民党派閥裏金事件を受けた政治改革、経済・物価高騰対策などの争点を巡り、支持を訴えてきた各党に審判が下る。青森県3選挙区に立候補した11人も選挙戦最終盤、追い込みを加速。接戦との情勢調査を受け、各党幹部が続々来県するなど街頭での主張が一層熱を帯びている。 　1区は自民党前職の津島淳候補（58）、立憲民主党元職の升田世喜男候補（67）、共産党新人の斎藤美緒候補（44）の3人による争い。情勢調査では津島、升田両氏が互角のまま終盤戦に突入し、組織固めや浮動票獲得に向けた動きが活発化している。斎藤氏はジェンダー平等などの主張に力を入れる。 　2区は国民民主党新人の金濱亨候補（36）、自民党前職の神田潤一候補（54）、共産党新人の久保将候補（70）、無所属新人の松尾和彦候補（61）の4人が立候補。自公政権の継続を訴える神田氏を、立民県連の支援を受ける松尾氏が追い上げる展開となっている。金濱氏は推薦を受ける連合青森の支援を受けて浸透を図り、久保氏は消費税減税など党公約を訴えている。 　3区は自民党前職の木村次郎候補（56）、立憲民主党新人の岡田華子候補（44）、無所属新人の其田寿一候補（38）、日本維新の会新人の長坂淳也候補（48）の4人が争う。無党派層に支持を広げ勢いに乗る岡田陣営に対し、木村陣営は組織力を生かしながら議席維持を訴える。其田氏は街頭演説を重ね、長坂氏は選挙カーから自身の政策を訴えて浸透に励んでいる。 　比例代表東北ブロックには青森県関係で、9期目を目指す自民党前職の江渡聡徳候補（69）、8期目を狙う共産党前職の高橋千鶴子候補（65）、れいわ新選組新人の佐原若子候補（70）＝弘前市、参政党新人の山中泉候補（66）＝青森市出身＝の4人が立候補している。自民党の津島、神田両氏、立民の升田、岡田両氏、維新の長坂氏、国民の金濱氏は比例代表に重複立候補している。