元卓球五輪代表・平野早矢香さん「夫からの第一印象は“おしゃべりメダリスト”」|VERY
どこに行くにもジャージーだった現役時代
──VERYの読者は30代前後の人が多いです。平野さんご自身はどんな30代を過ごしてきましたか? 31歳で現役を引退して、35歳で結婚、37歳で出産……と、30代には人生における大きな変化や決断がありました。5歳で卓球を始めてからは卓球一筋。大学には進学せず、現在も所属するミキハウスに入社。27歳まで卓球部の寮で暮らしていました。寮の部屋にはテレビを置いていなかったので、世間の流行に疎く、どこへ出かけるにもジャージーという感じです。現役時代は次の大会に向けて毎度期限付きの目標を設定。そこから逆算してひたすらトレーニングをするという人生を送ってきました。 東京2020オリンピックはちょうど35歳前後で、若い世代の選手と代表争いをするのかぎりぎりまで迷いました。悩んだ末に引退を決意しましたが、その時点でセカンドキャリアはまったくのノープラン状態。当時は引退後にしたいことを聞かれても、車の免許を取ることくらいしか思いつきませんでした。それでも、後進の指導や講演などをするなかで、卓球解説やスポーツキャスターなど仕事の幅がどんどん広がっていきました。現役時代とにかく規則正しい生活を淡々とこなしていたのですが、引退後は、稼働時間が不規則に。37歳で子どもを授かってからは、育児中心となりライフスタイルがまた変化しました。現役時代と引退後では、真逆のような人生を送っているんです。
夫から「おしゃべりメダリスト」と呼ばれました…
──平野さんご夫婦の出会いのきっかけは? 夫は卓球関係者ではないのですが、スポーツ関連の仕事をしています。学生時代に野球やバレーボールに打ち込んでいたこともあって、スポーツが大好きな人です。夫との出会いは、知人の紹介。最初の出会いは友人をまじえての食事会だったのですが、そのときはあまり話をした記憶もなく、「優しそうな人だな」と思ったくらい。夫に聞いたところ、私の第一印象は「おしゃべりメダリスト」らしいのですが(笑)。その後、わりとすぐに意気投合してお付き合いが始まり、結婚することになりました。