日韓結ぶ国際航路で命を軽視 裏管理簿や警報センサーの位置ずらしで浸水隠し運航継続 JR九州は「トップの指示で隠蔽」と謝罪
RKB毎日放送
JR九州高速船が博多と韓国・釜山を結ぶ国際航路で、高速船「クイーンビートル」の浸水を隠ぺいしていた問題。 【写真で見る】田中前社長がなぜ指示したのか 理由については明確な回答はなし 親会社のJR九州は15日、隠ぺいについて、全てトップの指示だったと明らかにしました。 ■博多~釜山「クイーンビートル」数々の不正が明らかに JR九州 松下琢磨 常務執行取締役「夏休みに入り、旅行等で楽しみにされていた、多くのお客様のご期待を裏切ることになってしまいました。本当に申し訳ございませんでした」 JR九州の謝罪で始まった14日の会見ではクイーンビートルをめぐる数々の不正が明らかになりました。 「浸水を隠ぺいする」という前代未聞の出来事。いったい何があったのでしょうか。 ■航海日誌に「異常なし」 浸水は”裏管理簿”に記載 JR九州によりますと、今年2月、クイーンビートルの船首の部分に少量の浸水が確認されましたがJR九州高速船は、国土交通省に報告しませんでした。 それだけに止まらず航海日誌などには、浸水した場合も「異常なし」と記載する一方、浸水量に関しては裏で管理簿を作成し、記録していたということです。 ■警報センサー 鳴らないよう上にずらす また、今年5月には浸水量が増加したため、浸水を知らせる警報が鳴らないように、従来よりおよそ60センチも高く警報センサーをずらしていました。 これらの隠ぺいについてJR九州は、全て田中渉前社長の指示だったと明らかにしています。 JR九州 松下琢磨 常務執行取締役「2月の12日でも報告をしない、そして2月13日現物を見て報告をしないということを決めたのはトップ田中でございます」 ■5月末にようやく国に報告 クイーンビートルは、最終的に、1メートルの浸水が発生したことで警報が鳴り、JR九州高速船は、ようやく国土交通省へ報告。 ■不正は抜き打ち監査で発覚 一連の不正については、8月6日、国土交通省の抜き打ちの監査で発覚しました。 クイーンビートルをめぐっては去年6月にも浸水を報告しなかったとしてJR九州高速船は国交省から行政処分を受けています。
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