OPEC、石油市場の動向注視が必要に-夏季の需要見通しは堅調
(ブルームバーグ): 石油輸出国機構(OPEC)は、今後需要の急増が予想されるとし、「健全かつ持続可能な市場バランス」を確保するため、向こう数カ月は石油の動向を注視していく必要があるとの見解を示した。
OPECは11日に公表した4月の月報で、今年の世界の石油需要の伸びについて強気の見方を維持。7-9月(第3四半期)に前年比で日量最大270万バレルの増加を予想した。石油消費は予想以上に過熱しているもようで原油価格が今夏にバレル当たり100ドルに達する可能性があると、ここ数日に多くの市場関係者が警告している。
月報でOPECは、「夏季における堅調な石油需要見通しを受け、市場を注意深く監視していく必要がある」と指摘。減産を実施している国々は、「引き続き警戒を怠らず、積極的な姿勢を維持し、必要に応じて行動する」と記した。
原題:OPEC Says Oil Needs Close Monitoring Amid Robust Summer Demand(抜粋)
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Alex Longley