70歳代「財産は使い切りたい」は何%?単身世帯で”貯蓄ゼロ”という人は26.7%に
【70歳代ひとり世帯】貯蓄ゼロの割合は何パーセントか
同じく金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[ひとり世帯調査](令和5年)」より、次は70歳代ひとり世帯の貯蓄ゼロ率を見ていきます。 ●【70歳代ひとり世帯】貯蓄ゼロ(非保有)の割合 ・26.7% ●【70歳代ひとり世帯】貯蓄3000万円以上の割合 ・17.3% ●【70歳代ひとり世帯】貯蓄額の平均と中央値 ・平均:1529万円 ・中央値:500万円 貯蓄ゼロ(非保有)は26.7%にのぼります。中央値も500万円となっており、貯蓄の切り崩しが進んでいるようにおもえます。 ただし、同調査において60歳代の貯蓄中央値は210万円。実は、70歳代の方が高いのです。 働くシニアが増える今、60歳代でも貯蓄を増やす世帯の方が多いのかもしれません。 なお、貯蓄3000万円以上の人も17.3%いました。 では、貯蓄保有世帯に限定すると、平均値や中央値はどのようになるのでしょうか。
【70歳代ひとり世帯】貯蓄保有世帯のみの平均と中央値はいくらか
次に、同調査より貯蓄保有世帯のみの貯蓄額について見ていきましょう。 ●【70歳代ひとり世帯】の貯蓄100万円未満の割合 ・8.0% ●【70歳代ひとり世帯】の貯蓄3000万円以上の割合 ・23.6% ●【70歳代ひとり世帯】貯蓄額の平均と中央値 ・平均:2104万円 ・中央値:1100万円 貯蓄保有世帯のみに限定すると、貯蓄額の平均は2104万円、中央値は1100万円となりました。 60歳代が平均2240万円、中央値が1100万円なので、若干取り崩しが進んでいると見られます。 しかし、70歳代でもなお「手取り収入から貯蓄に回している」という世帯はあります。 ●70歳代における年間手取り収入からの貯蓄割合 ・平均:6% ・5%未満:4.8% ・5~10%未満:6.4% ・10~15%未満:13.5% ・15~20%未満:1.3% ・20~25%未満:5% ・25~30%未満:1.1% ・30~35%未満:2.4% ・35%以上:4.8% ・貯蓄しなかった:60.7% 最も多いのは「10~15%未満」で、平均は6%でした。