背中の痛みに加え発熱も 松山英樹は週末に望みを抱く「65」
実は開幕前、出場も危ぶまれる状況でありながら練習日に長さ違いの2本のパターを打ち比べていた。エースと、そのエースを少しだけ長くした2本のスコッティキャメロン。試合では、そのエースよりわずかに長い方を投入していた。見た目では分からないほどの微妙な差だが、長くすることで取り組んでいるパッティングの課題が改善され、ストロークをスムーズにさせているようだ。たかが数センチではあるが、それは松山にとって大きな数センチ。その効果は、この日のスタッツが全てを物語っているだろう。 ホールアウト後、スコアカードを提出するとすぐに車へ乗り込んだ。朝から発熱があり、試合中も熱を抱えながらのプレーだった様子。車に乗り込むと、うなだれるようにして目をつぶった。腰から背中にかけての痛みもまだ完治はしておらず、懸念材料も少なくない。それでも開幕前のコンディションを考えれば、本人もこの位置でメジャーの週末を迎えることを驚いているに違いない。 日没ギリギリでも回り切り、スコアを伸ばしたことで、3日目のスタートまで身体のケアに充てる時間も確保できた。試合勘も戻ってきたはず。メジャーの週末で久しぶりに大暴れしてほしい。(ケンタッキー州ルイビル/服部謙二郎)