「やくざ組長でも認める」特捜検事の取り調べ、最高検が不適正認定 太陽光関連の詐欺事件
太陽光発電関連会社の社長=詐欺罪などで公判中=が東京地検特捜部の検事の取り調べで侮辱されたなどとして国家賠償請求訴訟を起こしていた問題で、最高検察庁が取り調べの一部を不適正と認定していたことが17日、関係者への取材で分かった。 最高検は取り調べの録音録画を確認し、不適正な点があったと認定したという。 取り調べを受けたのは、太陽光発電関連会社「テクノシステム」社長の生田尚之被告(50)。複数の金融機関から計約22億円を詐取し、同社の資金約4億円をカジノの借金返済に充てたとして、特捜部に詐欺と特別背任の罪で逮捕・起訴された。 民事訴訟の訴状によると、令和3年5月の逮捕後、担当検事は黙秘する被告に「やくざの組長でも半分ぐらいは(罪を)認めるわ」などと発言していた。 被告は今年7月、取り調べで侮辱されたなどとして、国に損害賠償を求めて東京地裁に提訴。11月には担当検事を特別公務員暴行陵虐罪で刑事告訴している。