「だめなところ反省、立ち直りを」 前知事・斎藤氏、SNS使ってパワハラ疑惑などを否定 兵庫県知事選
斎藤元彦前知事(47)の失職に伴う兵庫県知事選の投票が17日午後8時で締め切られ、これから開票作業が始まる。 【写真】斎藤氏「ずっと一人ぼっち」雨中の演説で本音ポツリ 職員へのパワハラ疑惑などを文書で告発された問題の責任を問われ、9月の県議会で全会一致の不信任決議を受けて失職した斎藤氏。選挙戦では、交流サイト(SNS)を駆使した戦略で疑惑を否定し続けた。 令和3年7月の知事選で43歳の若さで初当選した。20年続いた井戸県政からの刷新を掲げて当選を果たしたあの日から3年。「間違っていたところ、だめなところを反省して、新たに立ち直りをしていく」と言い続けた。 出直し選に臨む際は「自分を信じてやったらいいのではないか」と家族から声を掛けられた。失職以降、駅前などで活動を続け、県民らからもらう手紙に「ここまで自分に期待していただいているのか」と勇気づけられたこともあった。 街頭演説では議会への対抗姿勢を示し、「真実は何か判断してほしい」と聴衆に訴えると、「斎藤」コールが湧き起こる場面も。そんな様子がSNSで拡散され、熱気は高まり続けた。 選挙戦最終日となった16日は、明石市から神戸・阪神間を回って街頭演説を行った。最後の訴えの場に選んだのは神戸市中央区の神戸三宮センター街。集まった多くの有権者らからは歓声も出るほどだった。 「今回の戦い、みんなで勝って新しい兵庫県、新しい社会を作っていきましょう。みんなで頑張りましょう」 いつもの紺のスーツにシンボルカラーの青いネクタイを結んだ斎藤氏は静かにこう話し、長い選挙戦を終えた。