井川欧莉外野手（２年）＝徳島県鳴門市撫養町斎田で、国本ようこ撮影

　◇出塁率４割、１番打者　井川欧莉（いかわ・おうり）外野手（２年） 　出塁率４割３分３厘の頼れる１番打者。１年の秋から右翼手を任されている。「センバツでは初回の第１打席から塁に出て、チームに流れを持ってきたい」と意気込む。 　進学のため東みよし町に父を残し、母や姉と鳴門市に移った。ピンチでもへこたれない、楽観的な性格が持ち味ながら「打席に入ると緊張して、けおされる時がある。強豪に気持ちで負けないようにしたい」と表情を引き締める。昨秋以降、体の方向に引っ張ってしまう打撃の癖を修正した。父の影響で広島カープファン。「（引退した）前田智徳さんの無駄のないバッティングがお手本」という。 　三好中出身。左投げ左打ち、１７８センチ７９キロ。夕食前のおやつにカルボナーラを食べるのが楽しみ。 　◇キレある直球持ち味　藤原颯太（ふじわら・そうた）投手（１年） 　最速１３８キロのキレのある直球が持ち味。８月の県新人ブロック大会から背番号１０をつけ、秋の公式戦では４試合で登板した。強打者が待つ甲子園は「不安もあるが、戦うのが楽しみ」と笑う。 　四国大会決勝の高知戦では、６イニング目で相手打線に捕まり、２失点を喫した。指導陣は「経験が浅い中、それまでよく抑えた」とねぎらうが、「どんなときも抑えられる投手になりたい」と悔しがる。仲間には「天然」と言われるといい、「野球でもドジなところがある。プレーで慌ててバント処理を間違えることがあるので、直したい」。座右の銘は「不言実行」。 　大麻中出身。右投げ右打ち、１８３センチ８６キロ。母の作るすじ肉入りカレーが元気の源。