「個人を侮辱し人格を否定」大分が悪質横断幕に遺憾…“カスハラ”事案について声明
大分トリニータは27日、カスタマーハラスメント事案に対する声明を掲載した。 2024シーズンの明治安田J2リーグを10勝13分け15敗の16位で終えた大分。クラブの報告によれば、11月3日に行われたホーム最終戦、2-1で勝利した第37節ザスパ群馬戦で「特定の個人を侮辱し人格を否定するような横断幕」が掲示されたとのことだ。 この件について、大分は以下のように非難している。 「明らかに当クラブ指針における『カスタマーハラスメントに該当する行為』として掲げている『監督、選手、従業員に対する侮辱的発言・文章』及び『監督、選手、従業員の人格の否定や名誉を棄損する発言・文章』であり、大分トリニータを愛するあまりの行動とはいえ、決して正当化できる内容ではありません」 続けて、多くの来場者にも悪影響を及ぼす内容だったとして、遺憾の意を表明した。 「サッカー観戦を楽しみにご来場ただいたお客様が多数いる中、特に、サッカーを通じて大分の子供たちの健全育成にも貢献したいという思いも込めて開催している試合会場において、不適切な内容の横断幕を掲示することは、決して看過できる行為ではありません。誠に遺憾であり、当クラブとしては、二度と同様の行為が行われないよう切に願っています」 とはいえ、処分については「今後、同様の行為が行われた場合は、横断幕の撤去及び当該横断幕掲示に係った者の試合会場入場禁止等の措置を取らざるを得ない」と、再発した際の対処を予告。さらには「SNS上にも、当クラブの選手や社員に対し名誉を棄損する書き込みが見受けられます」とし、「心当たりのある方は早急に該当の書き込みを削除していただきますとともに、個人の人格否定や名誉棄損にならないようご配慮の上でSNSのやりとりをお楽しみいただければ」と撤回を求めた。 SNS上の誹謗中傷についても「今後は、書き込まれた内容によっては、法的措置を含めた対応を行う場合があることを申し添えます」とし、対処は今後行っていくことを強調している。 悪質な書き込みや横断幕に対して“釘を刺す”形の声明を掲載した大分。現時点で即刻処分の対応はとっていないようだが、今後は厳正な対処をしていくこととなりそうだ。