国文化財被害、石川で19件 兼六園など、文化庁発表
文化庁は5日、能登半島地震により、石川県で国の文化財19件の被害が確認されたと発表した。金沢市の特別名勝・兼六園で複数の石灯籠が倒れるなどした。これで被害は新潟、富山、石川の3県で計41件確認されたことになるが、各自治体で調査が進めばさらに件数が増える恐れがある。 兼六園では「栄螺山」と呼ばれる築山の石垣が崩れた。隣接する史跡・金沢城跡の石垣も崩落した。他には重要文化財「石川県中屋サワ遺跡出土品」の土器の一部が破損するなどした。 石川県輪島市や珠洲市などは情報収集中で、件数に含まれていない。