「500万獲ったよ、筋トレ儲かるよ」ボディビルチャンピオンが語った感謝の言葉
9月7日に広島で開催された、人気筋トレYouTubeチャンネル「レモンチャンネル」のメンバーが主催するボディコンテスト「レモンクラシック」の決勝大会「LEMON CLASSIC 2024 Grand Championship Hiroshima」。彼らが最重要カテゴリーとして位置付けるボディビルにおいて優勝し、賞金500万円を得たのはグエン・フォンだった。 【フォト】プロレベルの選手も? ボディビル出場全選手フォト 圧倒的な筋肉量で頂点に立ったグエン・フォン。迫力満点のゴツいボディの持ち主ではあるが、表彰式後のインタビューでマイクを握ると、語ったのはサポートしてくれる妻への優しい感謝の気持ちだった。 「嫁さんに言いたいことがある。オレ、やったで。500万円獲ったよ、筋トレ儲かるよ。ビジネスもコンテストも頑張る。いつも傍で支えてくれてありがとう」 その言葉を受けて、閉会の挨拶を行なったレモンチャンネル代表のハラダマンも、「泣かされました。500万円がキャッシュで入るというのは、ちょっとお金を持っている人でもなかなかの額だと思います。選手が喜んでもらえるような世界をつくれているのかなって。ちょっとでも人生が変わるきっかけであったり、これからボディビルで食っていくぞっていう人が増えたら僕は嬉しいです。来年、『俺が500万円とってやるぜ』っていう人、待ってます」とうっすら涙を浮かべながらに述べた。 フィジーク、クラシックフィジーク、ビキニを含めた4カテゴリーの中でこのボディビルにおいては、その賞金額の大きさからプロレベルと言える選手が多数参戦。『誰でも気楽に出られる』というのがレモンクラシックのコンセプトの一つではあるが、ハイレベルな戦いによる盛り上がりの一方で、ややハードルが上がった印象があり、ある程度の賛否があるのはやむをえないだろう。 ただ、「ボディビルを飯を食っていける競技に」という挑戦はレモンクラシック以外にもさまざまな団体が取り組みはじめているところであり、チャレンジしているからこそ、その過程で課題が生まれるのは当然のこと。そうした障壁をうまく乗り越えながら、理想的な競技環境になっていくことを願うばかりである。
文・写真/木村雄大