同志社大出身のプロ・ソフトテニスプレイヤー上岡俊介選手 教員の働き改革の中、小中学生に専門的な技能を指導!
1月に行われた全日本インドアソフトテニス選手権の試合の合間に行われたサイン会。 長蛇の列の先にいるのは、ソフトテニスのプロ選手! アイドル顔負けの人気です! 中学生「ハート作ってください」 上岡プロ「いいよ」 中学生「とても強くてカッコ良くて、好きです!」 中学生の心をつかんで離さないのが、プロ3年目、同志社大学出身の上岡俊介選手です。 【声】上岡俊介選手 「小学4年で春の全国大会で1位になった。小学5年でも勝った。 小学6年のとき、一番大きな夏の全国大会で優勝して、そこから14歳以下のナショナルチームの中に入って・・・硬式テニスより、ソフトテニスの日本代表として頑張ろうと」 和歌山県出身の上岡選手は小学1年からソフトテニスを始めました。 小学6年で14歳以下の日本代表になって以来、各世代の日本代表として活躍してきました! 国内外でのタイトルの数は20を超えます。 2年前、日本中学校体育連盟が行った調査によれば、全国の中学の運動部で、部員数が最も多い部は「ソフトテニス」(男女合算)という結果になっています。 【声】中学生 「ソフトテニスを知らなくても楽しめる競技」 「簡単に始められる。誰でもうまくなれる。そこが魅力です!」 一方で、中学生には人気のスポーツですが、高校、大学、社会人と進むにつれ、競技人口が減ってしまう。 そんな傾向も否めません。 プロリーグもなく、ソフトテニスだけで生計を立てるのは困難かと思いきや、数年前からソフトテニス界でプロの選手が次々に誕生しています。 上岡俊介選手も、そのひとりです。 【声】プロ3年目 上岡俊介 選手(24) 「スポンサーのサポートもあるし、スクールもやらしてもらって、生活はできています!」 上岡選手は、同志社大学4年の秋にプロ宣言! 当時、ソフトテニス界、初の学生プロとして注目を浴びました。 現在、支援を受けているスポンサーの数は13社です。 プロの道を歩むきっかけとなったのは、指導者のニーズの高まりが、後押しになったと言います。 【声】上岡俊介 選手(24) 「中学教諭は初心者が多い。 中学生は、あまり指導してもらえない現状がある。 そういう中学生へ選手をしながら指導をしていく。 プロへシフトチェンジをしました。」 プロの選手が誕生している背景にあるのが、中学教員の「働き方改革」です。 教員の負担を軽減するため、部活動の時間が短縮され、外部の指導者を招く方向に変わりつつあります。 上岡選手が指導する、京都のスクールでは、小学生から中学生まで45人が在籍しています。 生徒の多くは、学校での部活動が終わった後に、専門的な技能を学ぶために通っています。 【声】中学生 「部活動では教えてもらえる先生がいない。」 「打ち方や戦術などを学校では教えてもらえない。」 「部活は楽しい雰囲気なのですが、ここでは、"練習"って感じです。」 「部活と違い、細かいところを教えてもらえるので、わかりやすい。」 学校の部活動だけでは物足りない! そんな中学生たちの思いに寄り添います。 【声】上岡俊介 選手(24) 「一番大事なのが右足の使い方です。 右足でパワーを作る。 (球を打つ)この動作ができないと球が飛んでいかない。 それをクセつけるために右足だけで立って(球を打つ)」 基礎的な練習から「強く」なるための練習まで、上岡選手の熱い指導が続きます! 【声】スクール生徒 「一番大きかったのは、近畿大会に行けたことです!」 「いい戦績は・・・。全国大会に出場したことです!」 【声】上岡俊介 選手(24) 「大半の選手は、中学から高校へ進学する時期に、やめてしまうのです。 そんな選手は指導者に恵まれていない。 なかなか技術が上がらず、おもしろくなくなる。 競技を続けて見えてくるものがある。 ソフトテニスなら大学の進学でもスポーツ推薦で使える。 プレーする意味を見つけてもらえたら。」 自らの世界を大きく広げてくれたソフトテニスに恩返しがしたい! 上岡選手の指導の根底には、そんな思いがあります。