相次ぐスキャンダルで事実上の芸能界追放となった鄭

中国の元トップ女優にスキャンダルが続発している。 渦中の女性は鄭爽（ジェン・シュアン、32）だ。鄭はドラマ制作会社に訴えられ（トラブルについては後述）、約19億円の賠償金の支払いを命じられていた。４月８日、香港メディア『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』などの報道により、鄭は自身に支払い能力がないとして破産宣告していたことが発覚。ところが……。 「ねぇ、しよっ！」…育児放棄に巨額隠し資産疑惑「中国の元トップ女優」妖艶な素顔写真 「国が彼女の銀行口座や保有する株式などを調べると、海外に巨額の資産を隠している疑惑が浮上したんです。返済能力があるにもかかわらず賠償金を支払わなければ、最長３年の懲役刑や罰金などが科せられます」（中国在住ライター） 鄭は’10年代を代表するスターだった。’09年から’10年にかけて放送されたドラマ『花より男子』の中国版『一起来看流星雨』でヒロインを務め、一躍トップ女優に。出演作品はのきなみ大ヒットし、ＳＮＳのフォロワーは1200万人を超えたこともある。 ◆相次ぐ脱税に申告漏れ 「転機は’21年１月に起きました。元パートナーでプロデューサーのＡ氏との間に、中国では違法とされる代理出産で２人の子どもをもうけたんです。しかし鄭氏が育児放棄していた疑惑が出ます。 さらに、Ａ氏への不満を語る、鄭氏のものと思われる音声データが流出したんです。Ａ氏は、違法の代理出産で中国に戻れなかったため米国で子どもたちを育てていたと告白。関係者からは、鄭氏が子育ての責任を果たしていないと暴露されました」（同前） 鄭氏は〈自分の発言から逃げるつもりはない〉と声明を発表したが、批判が続出。さらに事態は悪化する。’19年から’20年にかけ個人資産約40億円の申告を怠り、10億円ほどの脱税をしていたことが発覚。さらに約33億円のドラマ出演料についても、申告漏れしていたことが判明したのだ。 「相次ぐスキャンダルで、鄭氏主演のドラマシリーズが放送中止に追い込まれます。ドラマの制作会社は損害賠償を求め、鄭氏を提訴。’21年12月に中国税務当局は、鄭氏に約19億円の賠償金の支払いを命じたんです。 中国政府は鄭氏の行動が極めて悪質とみて、出演した過去の作品の放送を中止し、今後も番組に起用しないよう関係各所に命じました。ファッションブランドなど、鄭氏をイメージキャラクターにしていた企業も次々に契約を破棄します。事実上、鄭氏は芸能界から追放されたんです」（スポーツ紙担当記者） 冒頭の疑惑に戻ろう。もし鄭氏が巨額の資産を海外に隠し持っているにもかかわらず、賠償命令に応じないで破産宣告していたら重大な犯罪だ。トップ女優の座から泥沼の転落劇となった鄭。中国だけでなく海外の関係者も、彼女への捜査の行方を注視している。