ウェブサイトを「誰でも簡単・無料で」制作--招待状やアルバム代わりに、日本製のCMS「Wepage」
中小企業や個人事業主向けのウェブサイト制作などを事業とするアイ・モバイルは11月20日、ウェブサイト制作サービス「Wepage」(ウィーページ)を発表した。 作成イメージ 無料で利用可能で、個人用途のウェブサイト制作の促進を狙う。 Wepageは、誰でも簡単にウェブサイトを作れるという、日本製のCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)。テンプレートから好きなデザインを選択し、サイトの名前とURLを入力すればウェブサイトが完成する。インターネットが不得意なユーザーを想定し、3ステップで制作できる。 プログラミングの知識不要で「Word」「PowerPoint」のように利用でき、デバイスに応じて自動で表示を最適化するレスポンシブウェブデザイン対応のサイトを制作できる。デザインテンプレートは約2万種類を用意し、作成および編集はPCのほかスマホからも可能だ。 制作するサイトで使える機能としては、出欠確認フォームやアンケートの取得、パスワード付きページの作成、「Google マップ」の挿入などに対応。パーティーや忘年会などのイベントの招待状や年賀状の代わりのほか、同窓会や趣味、サークルの情報共有、子供の成長記録・アルバムなどが想定できるという。 アイ・モバイル マーケティング&メディア部 マネージャーの川上陽子氏は、「例えば忘年会の特設ページを作成する場合は、当日のスケジュールや予定するゲーム、景品など、メールやLINEで伝える以上の多くの情報を掲載できる。アンケートで名前や連絡先、出欠や人数、アレルギーの有無などを取得することも可能だ。そのほか、『PayPay』などのリンクを張ってお年玉を受け取れる年賀状ページ、子どもが誕生してから1カ月ごとの記録を写真とともに残すアルバムのような利用もできる。閲覧は登録などは不要のため、子どものために残すだけでなく、遠方の祖父母に定期的に様子を伝えるといったことも可能だ」と説明する。 無料で利用できる「フリー」プランのほか、月額利用料(以降、価格は全て税込)1100円の「パーソナル」、2200円の「プラス」、4400円の「プレミアム」を用意。パースワード付きページの作成やメールでのサポート、SEO設定などはいずれのプランでも利用できる。 発表同日には、同社で約10年ぶりとなる発表会をオンラインで実施。アイ・モバイル 代表取締役のデービット・リーブレック氏は、30年ほど前に日本に留学した際に日本人の暖かさや優しさに感動して2000年に日本で同社を設立したこと、中小企業や医療関連施設向けの事業を手がけてきたことなどを振り返る。 また、「海外企業が提供するCMSを活用する日本企業が多いが、デザインや用途など、日本人にとって大事な文化を取り入れられていない。代表である私は外国人なので若干奇妙に見えるかもしれないが、日本人である従業員とともに、日本製で中小企業を支援できるプラットフォームを、大手に負けないくらい安い金額のサービスとして提供したい」(デービット氏)と話した。