静岡空港から香港へ初の定期直行便 LCC、12月から週3往復 訪日需要高く“静岡観光”も人気
静岡県は22日、静岡空港と香港国際空港を結ぶ香港エクスプレス航空の定期便が新たに就航することが決まったと発表した。12月17日から週3往復する。静岡空港を発着する香港線は2009年の開港以来初めて。同空港で期間を限定しない国際線定期便の新規就航は、新型コロナウイルス禍前の20年1月以来。 香港エクスプレス航空はキャセイパシフィック航空傘下の格安航空会社(LCC)で、日本路線は静岡で11カ所目。静岡ー香港線は188席の機材で毎週火、木、土曜に往復する。静岡空港の国際線はピーク時の15年度に17路線(期間限定路線を含む)が就航していたが、コロナ禍で全便運休になった。現在は韓国・ソウル線、中国・上海線、同・杭州線が再開している。 鈴木康友知事は定例記者会見で「開港15周年のタイミングで人気観光地の香港と直行便が結ばれることは大変喜ばしい。引き続きオール静岡で路線の充実に取り組みたい」と述べた。 政府観光局の統計によると、香港からの訪日客は24年1~9月で197万2千人。国・地域別では韓国、中国、台湾に次いで4番目に多く、9月は17万200人で過去最多を記録した。 県空港振興課の担当者は「訪日需要が旺盛で、富士山、ちびまる子ちゃん、すしなど静岡県にまつわる観光資源の人気が高い。多くの来訪者が見込める」と期待した。その上で「航空会社と連携して、静岡と香港の双方向で利用促進に向けたキャンペーンをやっていきたい」と話した。
静岡新聞社