【アイスホッケー】オリンピック3次予選・第1戦 日本はリトアニアに逆転勝利
アイスホッケーのミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪(本大会は2026年)の男子3次予選は、2月8日からハンガリー・ブダペストで開幕。男子ランク25位の日本は、リトアニア(24位)に6対4(0-2、3-1、3-1)で勝って全3戦の初戦を白星で飾った。 【写真11点】アイスホッケーオリンピック3次予選・第1戦 日本vsリトアニア 立ち上がり14秒で失点した日本は、続く10分、2ピリに入って24分に失点し、0対3の劣勢に立たされた。
だが29分、左から持って上がったFW大津晃介(釧路ワイルズ)のシュートリバウンドを、FW磯谷奏汰(栃木日光アイスバックス)がたたいて1点目。同じく29分、FW入倉大雅(レッドイーグルス北海道)のフェイスオフから、FW佐藤航平(イギリス・ベルファスト)が、相手ゴール前のスクリーン(日本2人、リトアニア2人)を生かして2点目を挙げた。 そして38分、DF蓑島圭悟(横浜グリッツ)の左からのシュートのこぼれ球を、右ゴール前で待っていたFW平野裕志朗(アメリカ・ユティカ、アディロンダック)がスコア。これで3-3、同点で第2ピリオドを終える。 3ピリ43分、日本がこの試合で初めて勝ち越した。PPの好機を生かし、FW中島彰吾(レッドイーグルス北海道)のシュートをFW中島照人(東洋大学4年)がゴール前でディフレクト。さらに47分には、FW髙木健太(レッドイーグルス北海道)が左スロットから馬力を生かしたシュートをゴールに突き刺した。54分には、混戦でスティックを放してしまったリトアニアGKに対し、佐藤航が落ち着いて自身2点目のスコア。結局、6連続ゴールを見せた日本が6-4でリトアニアを下した。
国内の戦いで、ハードなボディコンタクトの少ない日本は、国際試合の序盤はどうしても押し込まれる。リトアニアは立ち上がりから厳しい当たりを見せ、しかもゴール前のスクリーンを徹底して、「あれ? こんなはずでは…」と日本が言っている間に前半戦は優位に立っていた。大事には至らかなったものの、五輪予選はいうなればスポーツというよりも「ケンカ」。今大会、最大のライバルといわれるハンガリー戦を前に、またとないいい機会となった第1戦だった。
山口真一
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