米ウォルマート、通期の売上高見通しを上方修正-株価上昇
(ブルームバーグ): 米ウォルマートは通期の業績見通しを上方修正した。価値を求める消費者からの旺盛な需要が続いているというのが理由。
同社の19日発表によると、純売上高は前年比4.8-5.1%増を見込む。従来見通しは3.75-4.75%増だった。通常取引開始前の時間外取引で株価は一時4%上昇。
客足の伸びは鈍化したものの、顧客が1回の来店で費やす金額が増えており、そうした支出拡大は年収10万ドル(約1500万円)以上の高所得世帯がけん引しているという。
ジョン・デービッド・レイニー最高財務責任者(CFO)はインタビューで、ホリデーシーズンに向けて消費者支出は堅調なペースが続いていると指摘。アップルのワイヤレスイヤホン「AirPods」のほか、テレビやタイヤの売れ行きが好調だと述べた。
8-10月(第3四半期)の米既存店売上高は5.3%増と、アナリスト予想の3.73%増を上回った。調整後1株利益は58セントで、こちらも市場予想を上回っている。
オンライン事業への積極投資も売上高を押し上げている。同社はここ数カ月で中古腕時計などのオンライン販売も開始。現在、オンライン売上高は全体の約18%を占めている。
原題:Walmart Raises Outlook on Strong Spending From Value-Seekers(抜粋)
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Jaewon Kang