「タイトリストT350」と「ヤマハRMX VD/X」を試打! ミスヒットに強い秘密がわかった【最新アイアンの魅力③】
芯を外しても曲がりにくく、飛距離が落ちないアイアンが「やさしい」と言われるが、最新の「やさしい」アイアンは、それに加えてロフトが立ってきているため、飛距離も出るようになっている。そこで7番アイアンのロフト角28度前後の厳選10モデルを打ち比べた。今回は「タイトリストT350」と「ヤマハRMX VD/X」の2本。試打は「GOLF PLACE」でレッスンを行い、自らの試打データを弾道計測器並みの正確さで予測できる勝又崇之プロにお願いした。
タイトリストT350:UTのような大きなヘッドでウッドのように弾く打感
●試打シャフト/ N.S.PRO 105T(S) 7番ロフト角/29度 重量/420グラム 長さ/37. インチ 「オフセットが少なめでストレートネックっぽいし、トップブレードが真っすぐなので、ターゲットへスクエアにセットアップしやすいんです」。方向が出しやすくて、ストレートなボールでグリーンを狙える。 【試打結果】 キャリー●175.1Y 縦距離●184.0Y 初速●54.6m/s 打ち出し角●18.6度 スピン量●4602rpm 高さ●31.0Y ※1Wのヘッドスピードが50m/sほどの勝又プロが自身のHSで打ったとき 「Tシリーズ」の"4兄弟”で最もやさしく飛ぶモデルが、中空構造の「T350」。 「ヘッドを爪で叩いてみると、中空ならではの”カチカチ”という音がして、飛び系であることがわかります。そして構えると、ヘッドが大きくてブレードが長く、見た目から安心感を受けました」 打ってみると、ミスヒットの許容範囲がかなり広くてやさしい。そのポイントは、サイズの大きさや中空であることに加えて、トウ・ヒールの最適なところにタングステンウェイトを配したことにある。 「打点がバラついたりダフり気味に入っても、曲がりづらいし距離がしっかり出ました。中空の強みであるスイートエリアの広さを感じます。しかも、打ち出しが高くて弾くので、HSを落として振っても飛んだ。総じて、ボクが使う"6I"と同じ感覚ですね」