センバツ2019 捕球動作たたき込む 「基本練習」ドーナツ状道具で /福井
<第91回選抜高校野球> 第91回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に初出場する啓新。「基本練習」と呼ばれるメニューで、選手たちはグラブではなく、赤や黄など色とりどりのドーナツ状の道具を手にする。サッカーの練習などで地面に目印として置く直径18センチのマーカーコーンだ。 ゴロを手の中央で捕り、すぐにもう一方の手で押さえる。そうしないとボールはこぼれ落ちてしまう。捕球動作を体にたたき込むため、植松照智監督の発案で昨秋取り入れた。矢野誠也選手(2年)は「打球がよく見えるようになった」と話す。 冬場は雨や雪でグラウンドが使えず室内練習になる日も多いが、練習を工夫して基礎を磨き上げてきた。大会は23日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。鍛え抜いた冬を越え、春の大舞台に挑む。【塚本恒】