塩谷氏・世耕氏に離党勧告 首相批判の“異例発言”も… 「裏金事件」再開判断に森元首相の関与は? 39人の処分決定
日テレNEWS NNN
2時間かけて行われた自民党の党紀委員会。「裏金事件」に関係する39人の処分が正式に決まりました。岸田首相を公然と批判する異例の発言も出るなど、不満が噴き出しています。国民の納得のいく結果になったのでしょうか。 ▼【解説】基準は?“裏金”処分に自民党内からも「不満」
4日夕方、多くの報道陣が集まった自民党本部。 山本里咲フィールドキャスター 「茂木幹事長が、党紀委員会が行われる部屋に入っていきます」 政治資金パーティーをめぐる“裏金事件”が発覚してから4か月半。4日、党紀委員会が開かれました。処分の正式決定を前に、処分対象の国会議員ら39人のうち31人から弁明書が提出されました。
安倍派のトップである「座長」を務めた塩谷氏も、処分の決定方法が「独裁的・専制的だ」などとして弁明書を提出。 自民党安倍派 塩谷座長 「事実に基づいた処分の基準を、明確にしていただきたいということ」 ――首相の責任について弁明書では? 自民党安倍派 塩谷座長 「やっぱり党の代表として責任はあるんだろうと」
約2時間続いた審査で、正式に処分が決まりました。 安倍派の座長を務めた塩谷氏と参議院側のトップだった世耕氏は、今回最も重い「離党勧告」。 安倍派幹部で、キックバック再開の協議に参加していた下村氏と西村氏は「党員資格停止1年」に。また、安倍派の事務総長を務めていた高木氏は「党員資格停止6か月」。 安倍派5人衆のうち松野氏と萩生田氏は「党の役職停止1年」の処分となりました。二階派の事務総長・武田氏も「党の役職停止1年」だということです。
審査後、この判断について…。 山本キャスター 「今回の判断は難しい判断だった?」 自民党・党紀委員会 逢沢委員長 「我々にとっては同僚議員を処分するという、本当にこれは同僚議員として、1人の人間としてつらいこと。厳しすぎるんじゃないという意見もなかったことはない。もう少し踏み込むべきではないかという意見もあった」