グランドセイコーは手巻きの新ムーブメントで進撃!「Evolution 9 Collection 手巻メカニカルハイビート36000 80 Hours モデル 」は145万2000円!──「Watches and Wonders Geneva 2024」
「Watches and Wonders Geneva 2024」が、4月9日(火)に開幕した。最速リポート第2弾は、グランドセイコー! 【写真を見る】熟練の研磨師が手掛ける文字盤を拡大チェック!(全16枚)
グランドセイコーはドレスウォッチに注目!
2024年のグランドセイコーは、「エボリューション9 コレクション」のドレスウォッチをリリースした。約50年ぶりに生み出した10振動の手巻きメカニカルムーブメント「キャリバー 9SA4」が最大のニュースであることは間違いないが、デザインも素晴らしい。文字通り「静かな」「控えめな」ノンデイト仕様のドレスウォッチは、今の気分を見事に満たしている。「クワイエット・ラグジュアリー」は、グランドセイコー が得意とする時計デザインのアプローチだろう。 ちなみにグランドセイコーは昨年、「キャリバー9SA5」をベースとした、初のメカニカルクロノグラフムーブメント「キャリバー9SC5(テンタグラフ)」を発表したが、Watches and Wondersの会場でも多くの注目を集めたことは記憶に新しい。満を持してローンチした機械式クロノグラフは、2023年度のグッドデザイン賞を受賞。そのデザイン力も手伝って、スイスの高級時計業界でますます存在感を増しているのだ。 ということで、新作のデザインを見ていこう。エボリューション9 コレクションのデザイン文法「エボリューショ ン9スタイル」に則ったドレスウォッチは、インデックスやベゼル、ラグの幅をすっきりと細くするなどデザインを一新。繊細で優美なドレスウォッチに仕上がった。 ケースの厚さは、9.95mm。レギュラーモデルのケース素材には「ブリリアントハードチタン」を採用した。通常のチタンよりも白くて美しい「ブリリアントハードチタン」は、標準的なスティールよりも約2倍硬く、傷がつきにくい、グランドセイコー独自の素材となる。熟練の研磨師による「ザラツ研磨」が、ドレスウォッチのエレガンスをさらに強調している。 印象的な文字盤は、白樺の凹凸が不規則に連なる樹皮の美しさを精緻な型打模様で表現。モチーフとなったのは「グランドセイコースタジオ 雫石」と同じ岩手県にある平庭高原だ。 世界限定80本のモデルは、ケースや中留に18Kピンクゴールドを採用。レギュラーモデルと同様に、ダイヤルは美しい白樺の樹皮を思わせる型打ちパターンを施している。
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