女性で初めて暴力団員と認定…刑務所生活終えた人等に手を差し伸べる「元・ヤクザの女」消せない過去と充実する今
山本さん: 「(西村さんは)気持ちを分かってくれます。大変さもわかってくれるし。頼りやすいですね」 西村さんはNPOの活動について、『昔は“ワル”だった人が、今は真面目に活動している』という、ありきたりなアピールが目的ではない、と話す。 西村まこさん: 「刑務所から出てきた人間が集まって、また悪いことをするとか思われがちですけど、全然中身は違いますので。生活環境を整えてやめさせて、“居場所づくり”のためにやっている。過去にあんだけのことをしといて言うのはなんですけど、今が一番充実している。だから、このまま続けていきたいです」 自身も保護司として活動し、再犯に詳しい朝日大学の大野正博(おおの・まさひろ 54)教授は、西村さんの活動の意義を評価している。
朝日大学 大野正博教授: 「自身が活躍できる機会がないと、なかなか自信がないという方が多いので、少しの失敗が“やはり自分はダメなんだ”と思って、また犯罪に走らせてしまう。『ありがとう』とか、地域から感謝の言葉を述べられるというのは更生の励みになるのではないか。犯罪を犯した・犯さないではなく、誰もが住みやすい社会にしていく。それができれば、再犯をせずに生活ができると言う状況になっていくのではないか」 2024年5月3日放送