日本の弁護士の数は4万人、アメリカは133万人…訴訟文化が根付く社会で「失敗した人」の「扱い」
仕事で失敗したとき、あなたはまずなにをしますか? 文化の異なるアメリカと日本では、その後の対応が大きく異なるようで……。本記事では、上級心理カウンセラーである野口雄志氏の著書『最大の成果をあげる心理的安全性マネジメント 信頼関係で創り上げる絶対法則』(ごきげんビジネス出版)より一部抜粋・再編集して、日米の失敗の捉え方の違いについて解説します。 【早見表】年金に頼らず「夫婦で100歳まで生きる」ための貯蓄額
失敗の捉え方の文化の違い
日常生活のなかで失敗をしたり、業務上でミスをしたりすることは、誰でも経験があることです。失敗することを提唱しているわけではなく、失敗したときに対応をどのようにするかで、その失敗が次の成功に結びつく可能性があるのです。 ここでいう日米の違いは、失敗をしてしまったときの個人や組織の在り方についてお伝えします。決して難しいことではなく、失敗だけを捉えるか、少し上空から失敗の前後を俯瞰して見られるかの違いで、大きく変わってきます。日米とも組織や個人の多様性がありますので、ここでお伝えするのは一般的な流れや対応と認識ください。少し具体的に日米での違いを説明します。
日本社会における失敗時の対応
1.謝罪と謙虚さが重要 私の会社生活での経験でも、仕事上で失敗したときは「まずは謝ること」を徹底的に指導されました。たとえこちらに落ち度がなかったとしても、日本では提供する側がまず謝罪、あるいは謙虚な態度で対応することが強く求められます。とくに社会的に問題になるような失敗は、失敗を犯した個人や組織は社会的責任を取り戻すために対応が求められます。ここで個人を全面に出すかどうかも大きな判断になるでしょう。 2.個人の責任か組織での連帯責任か 失敗が個人や特定の人物によることが確定しても、その責任は組織全体に帰されることがあります。組織はその失敗がなぜ発生したのか、そこに問題はなかったのかを説明します。今後同様の失敗を防ぐための対策や改善策をいかにはやく表明するかも、組織としての責任になるでしょう。日本では組織における対応が謙虚であるか、誠実であるかが、社会がどう評価するかを意識しています。失敗が社会的に大きな影響を与えるものである場合、個人や組織は社会的信頼を取り戻すための努力をします。
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