“冬の使者”が約300羽 「日本でこんなに間近にオシドリが多く見れるところはここしかありません」 鳥取県日野町・日野川
日本海テレビ
11月7日は、暦の上では冬の始まり「立冬」。山陰地方は気温の上がらない肌寒い1日となりました。鳥取県では鳥取市の駅前で厚着をした人の姿が見られた一方、日野町には「冬の使者」が訪れていました。 7日朝、鳥取県鳥取市のJR鳥取駅前では厚着をして、通勤や通学をする人たちが見られました。 街の人 「きょう特に寒いですね。こたつは最近使ってます」 7日の山陰地方は寒気の影響で気温が下がり、島根県の吉賀町で7.6℃、益田市高津町で10.4℃など4地点で今季最低気温を記録しました。最高気温は島根県松江市で15.5℃、鳥取県鳥取市で15.4℃と気温が上がらない1日となりました。 こうした中、鳥取県日野町の日野川には、“冬の使者”といわれるオシドリが、次々に飛来しています。 オシドリは、カモ科の水鳥で、越冬のため毎年この時期にやってきます。一段と冷え込んだ7日の朝、日野高校のグラウンドの一角にある観察小屋では、約300羽のオシドリが確認されました。 オレンジ色や紫色の鮮やかな羽根を持つのがオス。灰褐色の羽根を持つのがメス。互いに寄り添う仲むつまじい様子も観察されました。このオシドリの微笑ましい姿を間近で観察しようと、県内外から観光客が次々に訪れ、写真に収めていました。 訪れた男性 「冬が近づいて来たなという感じですね。オシドリがやってくると、一年の終わりが近づいてきたなという感じが」 兵庫県から訪れた夫婦 「きれいでいいですね」 Q.(オシドリ同志)仲良さそうですね。 「仲良さそう」「(私たちも)仲良く見習わないと」 日野町産業振興課 三好郁瑠さん 「日本でこんなに間近にオシドリが多く見られる所はここしかありません。“おしどり夫婦”と呼んでいますが、そういう姿を見ていただいてぜひ癒しに来ていただきたい」 これから寒くなるに連れて羽根の色合いが鮮やかになるオシドリ。おすすめの観察時間は、朝の7時から9時、午後3時から5時。曇りで少し肌寒い天候の日に多く見られるそうです。また12月下旬から来年3月上旬にかけてピークを迎え、約800羽が飛来するということです。
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