【広島】1日の練習わずか2時間でも春の県大会準優勝 創部70年で大躍進「海田高校」 勝てるチームとなった “強さの要因”は 夏の高校野球広島県大会注目校
正捕手としてエースを支えるだけが、内谷選手の仕事ではありません。 取材当日の練習はわずか1時間。1秒も無駄にできない中で、練習メニューを考えるのもキャプテンの仕事です。 平﨑監督 「グラウンドに出たら基本的にはキャプテンが動かしていく。練習も基本的にはキャプテンが考えて、それを見ながらアドバイスをして、全選手にわたっていって、練習をしている。」 ■“メジャー流” 2番打者には強打者 柔軟な起用と采配で頂点目指す 打撃練習でも短時間でどんどんバッターが入れ替わります。その中でもひときわ快音を響かせていたのが、3年生・吉田淳之助選手。夏の県大会では2年連続でホームランを放っているチーム屈指の長距離砲です。 吉田選手 「今年も絶対打って3年連続ホームランを達成したいと、この1年間思い続けてきた。絶対達成したい。」 中国大会での吉田選手は全試合、2番打者として出場。平崎監督は「2番は強打者」というメジャー流の起用を取り入れるなど、制約の多い環境で勝つために、采配にも工夫を重ねます。 平﨑監督 「(吉田の2番起用について)吉田は長打力もあり、足も速い。だからバントをせずに攻撃ができるかと。成功したかどうかはわからない。 吉田選手 「(2番起用については)1番1番3番というつもりで行けと言われた。実際にバントのサインも一度も出なかった。いつも通り自分の持っているものをしっかり発揮しようと思った。」 平崎監督 「また夏は新しい打順を考えながらやっていきたい。調子の良しあしや相性も見ながら、そのあたりを見ながら起用は変わってくるかもしれない。」 平崎監督の柔軟な起用と采配の中で、選手たちは自分の野球を磨き続けます。 まだ見ぬ夢の舞台、甲子園初出場を目指す海田高校。 第一シードで迎える夏の県大会初戦は、7月12日、尾道北高校と庄原格致高校の勝者と戦います。 内谷選手 「対戦相手にかかわらず、自分たちの野球をすることが大事。試合本番でも自分たちの持ち味を出したい。」
中国放送