「結婚して、性格まで変わってしまった私」夫の浮気と暴力。昔みたいに好奇心も笑顔もなくなった50歳妻の後悔【体験談】
女性のいる店に行くから、それは許して
1月にお見合いしてみた沙織さん。お付き合いしてから年末には結婚しました。 「お見合いで結婚するくらいだから、恋愛経験もそれほどないのかなと思いました。女性に不慣れだから何もかも私の言いなりでした。前の彼氏のように女遊びすることもなく、不器用な人だなという印象。初めて会った時も照れ臭そうな、シャイな感じがしました。今まで付き合ってきた人とは全然違っていて、そのギャップが魅力的でした。恋愛と結婚は違う。結婚するなら、この人みたいな人がいいのかなと思いました。」 彼の実家は家族経営の自営業で、父親の後を継ぐ予定でした。沙織さんの家も自営業だったので、そういう意味でも合うのではないかという気持ちも背中を押しました。沙織さんは、今も夫の会社で経理を担当しています。 幸せな結婚生活約束されたと思ったのも束の間。沙織さんは、夫から腑に落ちないことを言われました。 「まだ結婚して間もない頃、『仕事がらみのお付き合いがあるから夜はよく飲みに行く。スナックやラウンジなど女性のいる店に行くから、それは許してほしい。』と言われたのです。「初めからそんなこと言うんだ」と思いました。子どもが生まれてからも、週2、3回は通っていました。」 さらに夫は、一緒に飲みに行った男性の奥さんが、「何時に帰ってくるの?」と心配して電話をかけてきたことを引き合いに出し、「あいつの嫁は遅くなると電話をかけてくる。せっかくうまい酒を飲んでいるのに場が白ける。お前はあんなふうになるな。」と、釘を刺すようなことを言いました。 多少不審に思いながらも、沙織さんは、「結婚したんだし、いい奥さんだと思われるようにしよう」と思ったそうです。
一度目の浮気が発覚、体は夫を求めてしまう
ところが、40歳くらいの時、ついに夫の浮気が判明しました。 「私のところに不倫相手の女性から手紙が送られてきたんです。夫は子どもっぽいところがあって、気に入らないことがあると物に当たったり、ひどい時は人を殴ったりします。おそらく浮気相手の人は感情の起伏が激しい人だったのでしょう。何かのきっかけで喧嘩になって、夫にボコボコに殴られたと、恨みつらみの数々が綴ってありました。証拠の写真も入っていました。自宅写真には韓国料理を食べる時に使う金属製の箸が写っていたので、おそらく韓国籍の女性でしょう。彼女は、夫に殴られたので訴えたいと弁護士に相談したそうですが、元々が不倫なので、『そんなことをしたら、あなたが逆に訴えられますよ』と言われたそうです。その腹いせに私に手紙をよこしたのです。彼女からの手紙には、夫と3年ほど関係を持っていたと書かれていました。」 お見合いで結婚して、全く知らない土地に来て、すぐに3人の子宝に恵まれた沙織さん。結婚前とは生き方を180度変えて暮らしていました。しかし、夫は父親から会社を継いで、お金も自由に使えるようになり、結婚前とはまるで人が変わったようになっていました。 「夫は会社を継いだ途端、急にふんぞりかえったような態度になりました。後から分かったことですが、家族のお祝い事には一切関心がないのに、相手の女性には誕生日やクリスマスにプレゼントを贈っていました。私が子どもを連れてママ友と出かけるタイミングを見計らって、彼女と旅行に出かけることもありました。」 沙織さんは、子どもが幼い時は家庭を築き上げる大事な時、お互いああしたらどうだとか、こうしたらどうだとか悩みながら子育てするのが当たり前だと思っていました。しかし、夫は、「家庭のことはお前がやるのが当たり前。俺はお客さんとの付き合いがあるから出かけてくる」と言って、その実、浮気をしていたのです。 「そんなことで家族と言えるのでしょうか。不倫相手からの手紙を読みながら、子どものことが片付いたら別れるしかないと思いました。でも、心と体は分離しているのか、夫が浮気していると知ったら体は夫を求めるようになっていました。」 何はともあれ、夫に「何かペナルティを課そう」と思った沙織さん。その時は、慰謝料として10年間、毎年50万円払ってもらうことにしました。 「夫は、そういうのに耐えられないタイプで、一括でまとまったお金をくれました。これでもう浮気しないだろうと思ったのが甘かった。夫は、発覚後もその女性との関係を続けていました。」