【大分】遺族らが誹謗中傷などの苦しみ語る
大分朝日放送
事故や事件で家族を亡くした人たちの団体「ハートバンド」の全国大会が開かれました。 8年前に大分県別府市の特別支援学校で亡くなった生徒の母親が誹謗中傷に苦しんだ経験などを語りました。 (亡くなった郁香さんの母 林香織さん) 「色々な活動をしてきたがその中で私たちを悩ませてきたものにネット上での誹謗中傷がありました」 犯罪被害者の遺族たちの集まり、ハートバンド。その全国大会がこの土日、千葉県で開かれました。 2016年、大分県別府市の南石垣支援学校で当時17歳の林郁香さんが給食をのどに詰まらせ、亡くなりました。 郁香さんの母親が講演に立ち、娘を亡くした悲しみに追い打ちをかけるように相次ぐネット上での誹謗中傷に苦しんだ経験を涙ながらに訴えました。 (亡くなった郁香さんの母 林香織さん) 「こんなことで訴えるから先生になる人が減る、預けておいて文句を言うな、数えきれないばかりの罵詈雑言が並んでいました。障害のある人も障害のない人も全ての人が誰かのかけがえのない人。郁香のように重い障害を持つ人も最後まで自分らしく幸せに人生を全うできるような社会であることを願っています」 また、11月28日に一審判決が出た、いわゆる「時速194キロ死亡事故」で弟を亡くした長文恵さんも大会に参加しました。 (長文恵さん) 「私の気持ちはまだ終わりたくない。 勝ち取ったものもあれば勝ち取りきれなかったものもある。この先どうなるか分からないけど、私は今、そんな気持ち」