つぶやきシロー、15年間のつぶやきから165作品を厳選! これは「あるあるネタ」のバイブルになるかも!?
――この間、デパ地下でちょっと高級なおにぎりを10個買ったら、紙袋に入れて、わざわざお店のカウンターを回って持ってきてくれたんですよ。おにぎりまで持ってきてくれるのかって驚きました。 つぶやき もう、こっちが逆にお辞儀しちゃいますよね。だって、無視するわけにもいかないじゃないですか。 ――人生って難しいですね。 つぶやき そんな深い話はしてないですけどね。 ――ひとつのつぶやきから、話が広がりますね。 つぶやき そうなんですよ。 ――だから、飲み会とかにこの本を持っていくと盛り上がりそうですね。 つぶやき ナイスアイデア! 話が弾まないときに「これ買ったんだけどさ」って言って、ひとつずつ読み上げる。 ――居酒屋さんとかでメニューと一緒に出すといいかもですね。 つぶやき 居酒屋さんとかバーとかに置いてあると、ひとりでいても暇つぶしになる。 ――バーテンダーさんが「この中から今の気持ちに近いつぶやきを教えてくれれば、それに合ったカクテルを作ります」とか言ったりして。 つぶやき いやいや、そんなバーテンダーさんいないでしょ。 ――バーテンダーさんが「あちらのお客さんからです」って、この本を出したりして。 つぶやき そんなんされたら「何? 気持ち悪い」ってなるでしょ。だんだん、本の宣伝じゃなくなってきてますよ。それに、これは「あるある」の本なのに「なしなし」の話になっちゃってますから。 ――では、ありがとうございました。 つぶやき 終わり方が唐突だな。 ●つぶやきシロー1971年生まれ、栃木県出身。栃木なまりであるあるネタを披露するお笑い芸人。『昼めし旅~あなたのご飯見せてください~』(テレビ東京、毎週月~金曜12時~、火曜ナレーション)、『魅せます!とちブラ~とちぎブランド・ぶらり~』(とちぎテレビ、毎週土曜9時30分~)などに出演中。主な著書に『私はいったい、何と闘っているのか』(小学館文庫)、『こんな人いるよねぇ~』(自由国民社)などがある。公式X【@shiro_tsubuyaki】 ■『リモコンの電池を換えてて、ちょっとでもテレビに気を取られると、あれ?新しい電池どっちだっけってなるね』小学館 1760円(税込)2009年から現在まで、約15年にわたり「X(旧ツイッター)」に毎日のように「あるあるネタ」を投稿し続けているつぶやきシロー。その"つぶやき"の中から本人がセレクトした"ちょっと哲学的(!?)"な165作品を収録したのが本書だ。さらに、各つぶやきには"追いつぶやき"として、ひと言追記してあり、この追いつぶやきが、さらに味わいを深めている。この本を読めば「人生とは何か?」がわかる......かもしれないし、わからないかもしれない 取材・文/村上隆保 撮影/村上庄吾