【阪神】森下翔太がリーグトップタイの4号 連続2得点以下10試合で止めた!今季初4連勝で貯金生活に
◆JERAセ・リーグ 阪神7ー0中日(19日・甲子園) ついに“2点の壁”を打ち破った。阪神・森下翔太外野手(23)が、猛虎打線を目覚めさせた。2―0とリードした3回1死。メヒアのスライダーをバットの芯に乗せ、左翼席まで運んだ。自身にとっても、チームにとっても10日・広島戦(甲子園)以来、8試合ぶり弾となるリーグトップタイの4号ソロ。3得点目をたたき出し、連続2得点以下を球団ワーストタイの10試合で止めた。 ヒーローは「先制点を取れた中で次の1点が取れたので、最終的に7点まで持っていけたと思う」。不振の大山にも今季1号が飛び出すなど、サヨナラ勝ちの18日・巨人戦に続き2ケタ11安打。前夜も値千金の同点打を放っている3番は「大山さんもこっから乗ってきてくれると思う。その前に自分が出れば、返してくれる」と語気を強めた。超低空飛行を続けていた打線が機能し始めた。 4戦連続安打&2戦連続マルチ安打と好調で、12打点はリーグ2位タイと勝負強さを見せる森下。原動力の一つが同学年で大学時代からのライバル、日本代表でも切磋琢磨(せっさたくま)した巨人・萩尾の存在だ。「(プロ初)ホームラン打っていましたね。負けたくないです」と励みにし、さらに上を目指す。 1分けを挟み今季初の4連勝。4度目のチャンスでついに貯金「1」を刻んだ。岡田監督も「ずっと2点が続いていたんでね。ベンチで『おー、3点目入った』と言うてたんですけどね」と上機嫌。投手陣も躍動して今季4度目の完封勝利だ。 攻撃陣をけん引するのは、上昇気流に乗る23歳の大砲。球団の日本人選手では84年の掛布雅之氏(スポーツ報知評論家)以来、40年ぶりとなる本塁打王の期待さえ抱かせる。昨季の王者チームが鮮やかに、よみがえった。(中野 雄太) 〇…阪神OBでNPB通算133本塁打のクレイグ・ブラゼル氏(43)がファーストピッチセレモニーに登場した。在籍時の背番号67のユニホームで打席に入ったが、投手役の岩田CAのボールが抜け、まさかの死球。それを右手でキャッチし、球場を沸かせた。「問題ない。最後の打席(ロッテ時代の14年7月14日)も死球だった」と笑顔。連覇を狙う古巣には「前を向いて進んでほしい」とエールを送った。
報知新聞社