「後半戦最強」「大谷翔平キラーの存在」ドジャースがパドレス戦で考慮すべき8つの懸念、地元紙が指摘「オオタニの三冠王を阻止したアラエスがいる」
現地10月5日、ロサンゼルス・ドジャースはワイルドカード・シリーズを勝ち上がったサンディエゴ・パドレスと地区シリーズを戦う。それを前に、ドジャースのプレーオフ初戦を前に地元紙『Los Angeles Times』が、「パドレスと対戦する際に考慮すべき9つの懸念」という記事を出した。 【画像】大谷翔平の妻、田中真美子が輝いた“現役バスケ選手時代”を厳選フォトで一挙紹介! 貴重なショートカット時代も 「今シーズンのパドレスは15年続いたドジャースに対する無力さに終止符を打ち、2010年以来初めて、ライバル球団に勝ち越した(8勝5敗)。ドジャースは98勝64敗と最高成績を収めたが、オールスターブレイク後に限ればパドレスがMLB最多の43勝と、“最強”でシーズンを終えている」 このように対戦相手を評した同紙は、ドジャースの懸念事項のひとつ目に「後半の強さ」を挙げた。「パドレスは開幕から打線が苦戦。リリーフ陣の防御率もMLBで下位1/3に入るなど不安定だった。それでも編成総責任者のAJ・プレラーが補強を続けてチームが上昇。トレード期限でも全力を尽くした。その効果が表われ、後半戦は最強。球界で最も勢いにのるチームとなった」と、勢いに乗っている状況を説明した。 2つ目は「打線のつながり」だ。「パドレスが優れていたのは2点ある。チーム打率.263はMLBトップで、三振率は17.6パーセントと全球団のなかで最も低かった。打率.314で首位打者に輝き、大谷翔平の三冠王を阻止したルイス・アラエスもいる」とし、3つ目には「投手陣」を挙げて「前半戦のチーム防御率は20位だったが、オールスター後は3.38でナ・リーグトップ、全球団で4位だった」と、打撃力と投手力を強調している。 4つ目は「マニー・マチャドの復活」で、「とくに後半戦に成績が上昇。打率は前半戦の.267から後半戦は.286とし、本塁打も13本から16本、打点も52から53に上げている」と記載。5つ目には「フェルナンド・タティースJr.の復帰」を挙げて、「約2か月半の欠場から9月上旬に復帰すると、レギュラーシーズン最後の21試合で7本塁打を放ち、OPSは.908だった。とりわけ今年のドジャース戦に強く、11試合で打率は.350だ」と、要注意人物に指定した。 6つ目は、「センセーショナルな新人」としてジャクソン・メリルにフィーチャー。「もしピッツバーグ・パイレーツのポール・スキーンズ投手の歴史的デビューがなければ、メリルが新人王を独り占めしていただろう。打率.292、24本塁打、90打点で、後半戦はOPS.945と驚異的な成績を残した」とヤングタレントを評している。 7つ目は「大谷対策」とした。「パドレスは大谷に対する強力な武器を持っている。それは左腕タナー・スコットだ。スコットは大谷と10回対戦し、9打数1安打、1四球、3奪三振。被打率.111と大谷を抑え込んでいる」。勝敗を左右するような重要な場面で大谷が打席に入った際、スコットがマウンドに上がるはず。そこで大谷はスコットを攻略できるのか注目点だ。 最後の8つ目は、「ラインアップの深さ」として、アラエス、マチャド、タティースJr.、メリルのほかにも注意しなければいけない選手がいると注意喚起。ジュリクソン・プロファー、ドノバン・ソラーノ、ザンダー・ボガーツ、元ドジャースのデビッド・ペラルタの名前を挙げている。 さらに9つ目として、パドレス側の懸念事項をピックアップ。「脆弱なクローザー」が弱点だとし、「クローザーのロベルト・スアレスはMLB4番目の36セーブを挙げたが、9月の防御率は6.00。その間、12イニングで9奪三振しか取れず、10回のセーブ機会のうち3回で失敗。ワイルドカード・シリーズでは2戦とも9回を無失点に抑えたが、パドレスの弱点になりえる存在だ」と記した。 「5度の9回裏のサヨナラ勝ちを含め、今シーズンのMLBトップとなる43回の逆転勝利をしているドジャースが、9回にスアレスを攻略する可能性はある」と、最終盤でドジャースが逆転するシナリオもありうると予見している。 構成●THE DIGEST編集部
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