【尼崎ボート・SGグランドチャンピオン】4カド快勝で勝負駆け成功 松井繁が準優11Rでも〝王者の走り〟みせる
尼崎ボートの「SG第34回グランドチャンピオン」は予選を突破した18強が出そろい、29日は第10~12Rで準優勝戦が争われる。 ◇ これが〝王者〟の真骨頂だ!! 松井繁(54、大阪)は4日目3Rを4カドから差し快勝。〝1着条件〟の勝負駆けを3日目から日またぎの連勝でクリアして、予選11位で準優に駒を進めた。 「4日目はあまり(レースまでに)時間もなくて試運転できず、水面も悪くて正直よく分からないところもありました。そういう中で展示にいって、少し(調整を)外している感じで乗りにくさがありましたね」 決して完調とはいえないなかでも勝利でファンの期待に応え、現役最多SG12冠の卓越したハンドルさばきと勝負強さを誇示した。 「セット交換している人には負けると思うけど、セット交換していない人の中で負けることはなく、いいと思っている。ペラ調整は定まってきました」と今節〝大流行〟の本体整備による気配一変組を除けば、高水準の足に仕上げてきた。 「(4日目のスタートは)今年の勝負どころと思い、そういうつもりでいきました。準優はまた考えていきます」 尼崎はSG2V、GⅠ7Vを誇るドル箱水面。上半期最後のSGで優出、さらには4年ぶりのグランプリ返り咲きへの〝決定打〟を放つべく、予選ラストと同じ4号艇となった準優11Rで再び王者の走りを披露する。(小出大輔)