英語寸劇で三重県大会優勝 松阪商ESS部
サクラさんはスピーチ2位 東海北陸ブロック進出
第34回三重県高校英語スキット・スピーチコンテスト（県高校英語教育研究会主催）でこのほど、県立松阪商業高校（西根正子校長、470人）のESS部の国際ビジネス科1、3年生でつくる合同チーム（10人）がスキットの部で優勝。スピーチでは同科3年のルーズ・サクラさんが準優勝を果たした。サクラさんは11月23日に石川県で行われる東海北陸ブロック大会に出場する。 スキットの部は2人以上のグループで7分以内の英語による寸劇を発表。今回は6チームが出場した。松商は3年のマルコス・スティフェン・ジョン・タナカさんをリーダーに、10人のグループ「フレンドチキンズ」で挑戦した。 今年入部したというマルコスさんは音楽が好きで、「音楽は自分の思いを伝えることができる」と考え、「メロディーを追い掛けて」と題した脚本を執筆。内向的な高校生が音楽と出合って自分の気持ちを伝えられるようになっていく劇を披露した。マルコスさんが主役を務め、劇中ではギターの演奏も披露した。 本番はせりふの感情の乗せ方やタイミングに気を付けたといい、優勝という結果に「すごくうれしいです」と喜んだ。 サクラさんが出場したスピーチの部には21人が出場し、上位2人が全国につながる東海北陸ブロックに出場する。オリジナル原稿で4分半～5分半の内容で発表。原稿とスピーチの録音による予選審査があり、11人が本戦に出場した。フィリピンにルーツを持ち、6歳で日本にやってきたサクラさんは、英語を母語とする親族がいる人などが対象となる2部で優勝。全体で準優勝を果たした。 「フィクションの素晴らしさ」と題して、「フィクションはインスピレーションだけでなく、共感力や現実からの逃げ場をつくってくれる。フィクションは私たちの生活を豊かにしてくれる」などと思いを伝えた。 サクラさんは「自分の気持ちを書けて、伝えられてよかった。他のスピーチもみんなよくて、誰が勝ってもおかしくなかった中、（準優勝できて）よかった。他のみんなの思いも乗せて、次の大会でも良い成績を取りたいです」と話した。 スキット部門で優勝したフレンドチキンズのマルコスさん以外のメンバーは次の皆さん。 ▶小笠原咲良、ゴ・チェスナ、小泉妃渚、竹下美音、タ・ティ・エン・ニ、永田柊椰、マカンディレ・ギリエール、村田夏美希、脇屋晴斗（いずれも1年）
