ナ・リーグ優勝決定シリーズのMVPに輝いたドジャース・エドマン（ロイター）

　◇ナ・リーグ優勝決定シリーズ第6戦　ドジャース10－5メッツ（2024年10月20日　ロサンゼルス） 　ドジャースのトミー・エドマン内野手（29）が20日（日本時間21日）、本拠でのメッツとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第6戦に「4番・遊撃」で先発出場し、2ランを含む5打数2安打4打点の活躍で勝利に貢献。チームは4年ぶりのリーグ優勝、ワールドシリーズ進出を決め、今シリーズMVPに輝いた。 　1点を追う初回1死一、三塁から左翼線へ2点二塁打を放ち、逆転に成功。3回は無死一塁から左中間席へ2ランを放ち、リードを広げた。これで今シリーズ11打点目とし、ポストシーズンでの1シリーズ11打点は2020年コーリー・シーガーと並び、球団タイ記録となった。 　エドマンはMVP受賞に「これはクレイジーだ。信じられないよ。これこそが夢見たことであり、ここにいられるのは本当に幸運だ」と自身でも驚きを隠せないと喜びをあらわにした。 　そして、カージナルスからトレードした際、「MVPが役割だ」と伝えられたかとジョーク交じりにメディアから質問を受けると、「それは聞いていないし、クリーンナップ（4番）を打つとも伝えられていない。かなりクレイジーだ」と笑い「特にこれほどの歴史を持つチームの記録に並ぶだなんて。試合が終わるまで、そのこと（11打点の球団タイ記録）は知らなかった。これもチームメートのおかげだ。シリーズを通じていい打撃を続けた。全体にいい打線だし、多くの選手がMVPになってもおかしくはなかった。走者を置いての打席が多く、打点の機会がたくさんあった」と記録は他の打者がいたからこそ成し遂げられたと周囲への感謝も忘れなかった。 　ドジャースの一員として、ワールドシリーズではヤンキースと名門対決を行う。「球界最高の2つの組織の対決だ。楽しいシリーズになる」と胸を弾ませ「ワールドシリーズでのプレーは少年が夢見ることだ。それがドジャースの一員としてヤンキースとの対戦なんて、シュールに感じる。ビッグゲームをプレーできることにエキサイトしている。今夜はこのシリーズ勝利を楽しみ、来週を通じてヤンキース戦に準備する。間違いなくドリームカムトゥルーだ」とワールドシリーズを待ち切れない様子だった。