「私が取材した時“小泉家を一生恨みます”と…」 進次郎氏が初めて明かした「小泉家の闇」とは
「一夜漬けでテストに臨む学生のよう」
中国を訪問したことがあるか、と聞かれた際の答えも興味深いものだった。 「台湾は多くありますね。(中略)私は台湾には行ったことがあります、中国にはありません」 政治部記者は、 「普通は日中関係についての自説を披露するところですが、“父親が首相を務めていてリスクがあるので中国には行かなかった”と話す一方、なぜか台湾には行ったことがあると繰り返していたのは、奇妙というほかありませんでした」 と、こう語る。 「討論会などでの進次郎氏を見ていると、自分が答えられる話しかしない、という印象です。自分の子育てなど、語れる領域に引き込んでからでないと話せない。まるで一夜漬けでテストに臨む学生のようです」
「総理総裁としての資質に欠く」
それ故、北朝鮮に関しても次のような答弁になるのだろう。 「私が総理になったら同世代同士のトップになるから、父親同士が会ってますから。(中略)同世代同士新たな対話の機会を模索したい」 藤井氏が言う。 「外交には中心的論点と周辺的論点があります。どういう外交カードや利害関係があるのか、というのが中心的論点。相手と同世代とか父親同士が会っている、というのは周辺的論点です。中心的なことではなく周辺的なものばかり語っているのは、総理総裁としての資質を欠く発言です。中心的論点で話す知識がないからそうなるのでしょう」
「進次郎氏の言い分だけが浮いている」
討論会では、進次郎氏だけが総裁選後の「早期解散」を訴えていることも取り上げられた。 「進次郎氏の言い分は、“こんなに長い期間、総裁選をやっているのだから、解散総選挙をした際に国民が判断する材料は十分にある”というものです」 と、先の政治部デスク。 「一方、総裁選はそれぞれ自分に有利なことしか言わないのだから、何を基準に国民は選んだらいいのか、というのが代表質問に立った読売新聞の橋本五郎さんの考え。他の候補者が“国会論戦などで国民に判断材料を提供する”と言っている中で、進次郎氏の言い分だけが浮いています」 政界関係者によると、 「民主党が与党だった時代の2010年、発足したばかりの菅直人政権が国会論戦から逃げ、支持率が高いうちに参院選に臨もうとする姿勢を当時、進次郎氏はブログで批判しています。それと似たようなことをしようとしているわけですから、いわゆる“ブーメラン”といえるでしょう」