新市役所棟がゼブレディの基準を達成 設計段階では県内初【山口】
来年3月の完成に向けて建設工事が進む山口市の新市役所棟が、従来の建物で必要な年間エネルギー消費量(基準一次エネルギー消費量)の50%を削減するZEB Ready(ゼブレディ)の基準(50%以上、再生可能エネルギーは除く)を達成した。設計段階での庁舎の認証取得は県内で初めて。 ゼブとは、快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の石油、電気、ガスなどの一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物を指す。 市本庁舎整備推進室によると、冷温水を天井の金属パネルに通すことで発生する輻射(ふくしゃ)熱を利用した天井放射空調システムの導入や、昼光センサーを活用した日中の光を利用した照明負荷の低減により、大きくエネルギーの削減が見込まれるという。 伊藤和貴市長は「この取得は、二酸化炭素排出量を実質ゼロとする『ゼロカーボンシティ』の実現を目指す市としても大きな弾み」と喜びを語った。 宇部市役所の新庁舎1期棟は、運用開始後の昨年11月にゼブレディを取得している。