【荒木大輔コラム】中日・小笠原慎之介 2回以降は緩急を使った見事なピッチング 援護がなくとも投打に仕事を果たす姿勢
味方打線の援護がなく3敗目を喫した小笠原だが、投打に自らの仕事を果たす姿勢を貫いている[写真=桜井ひとし]
【荒木大輔のPitching Analysis】 投手にとって立ち上がりは永遠の課題です。直近2試合の先発で初回に1点の先制点を許していた中日・小笠原慎之介投手ですが、5月8日の巨人戦(バンテリン)でも試合の入りが不安定でした。制球力には定評のある左腕ですが、体が力んでコントロールがばらついてしまう。一死一、二塁からは岡本和真選手に四球。申告敬遠以外では今季、初の与四球となってしまいました。 一死満塁となり、打席には坂本勇人選手を迎えます。初球、高めに浮いた144キロ直球はファウル。2球目の直球も内角の甘めに入って、センターまで運ばれる犠牲フライとなってしまいました。この場面で点を与えないために、犠牲フライは避けたいところ。しかし、体に力が入った投球で球が上ずってしまった印象でした。 これまで木下拓哉捕手とバッテリーを組んでいた小笠原投手ですが、この日は宇佐見真吾捕手がスタメン。だからなのか、いつもはもっとナックルカーブを使うイメージでしたが・・・
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週刊ベースボール