「シニアクラブ」に改名 三重・多気町老人クラブ連合会 年老いたイメージ払拭 新会長には田村さん
今年度から総会で決定 会員増へ、個人での参加も可
三重県多気郡多気町老人クラブ連合会(田村英一会長、815人)の本年度総会が11日午前10時から、四疋田の吉田福祉基金会館であり、名称を「多気町シニアクラブ連合会」として再出発することが決まった。会員減少に歯止めをかけるため、年老いたイメージを拭い去り、増加につなげる狙い。また役員改選があり、新会長に田村さん(74)=土羽=が就任した。任期は2年間。
同連合会の会員数は、昨年度初めに371人の大幅減があり、本年度も微減している。大きな原因は、地区ごとに持ち回りで担当している役員のなり手不足。退会する単位クラブは、役員になる負担を恐れて去っていく。 同会では対策として、役員を志願制にして、やりたいことを続けていける体制づくりを検討している。また所属する単位クラブが連合会を退会した場合でも、個人で活動に参加できるよう工夫を凝らしてきた。 名称変更もその一環として実施。旧名称の「老人」という言葉のイメージに抵抗があり、入会を断られるという声があったため、中瀬喜美男前会長(71)=三疋田=ら旧役員17人を中心に話を進めてきた。新名称が決まり、この日の総会で承認を得た。 中瀬前会長は「いろんな名称案があったが、あまり奇抜になってもいけないと、こうなった。会長としての役目は終わりになる。『明るく、楽しく、いきいきと』を念頭にやってきた。これからは新しい人たちに託したい」と会の発展に期待を込めた。 この日の総会には役員ら47人が出席。初めに「明るく楽しく会をスタートさせよう」と皆で「多気町老人クラブ連合会の歌」を合唱した。新名称の承認の他、田村新会長ら役員17人の就任や新年度の事業案の承認、前年度の活動報告があった。 田村会長は「触れ合いの場づくり、楽しい思い出づくり、楽しい仲間づくり、この三つができるクラブにしたい。この年齢になると、友達という感じではないが、仲間、知り合いが見つけられる場にしたい」と意気込みを話した。