避難想定しヘリ搭乗体験 消防と空自が連携、渡過訓練も 徳之島3町合同防災フェス
徳之島3町合同防災フェスタ(徳之島3町など主催)が2日、鹿児島県の天城町総合運動公園であった。多くの親子連れが来場し、消防車両を使った放水や自動体外式除細動器(AED)の操作、消防車両や自衛隊車両の試乗などを体験。自衛隊ヘリコプターによる住民避難を想定した体験搭乗なども実施され、会場を訪れた住民らは災害時に活躍する消防や自衛隊の活動に理解を深めた。 同フェスタは島民の防災意識を高めるとともに、消防や自衛隊の活動を知ってもらうことを目的に2019年に始まった。各町消防団、徳之島地区消防組合、航空自衛隊南西航空方面隊が連携して実施した。
ヘリコプターの体験搭乗は南西航空方面隊が実施。住民らは3回に分けて計45人が那覇基地所属のCH―47Jに乗って約15分間の飛行を体験した。ヘリは着陸後に同公園野球場で一般公開され、子どもたちは機体や装備について隊員たちに熱心に質問していた。 さらに会場では、放水訓練やロープにぶら下がりながら移動する渡過訓練、火事で煙が充満した建物内での避難を疑似体験するコーナーなどが設けられたほか、防災食の試食なども人気を集めた。 母親、妹と3人で来場した児童(9)は「防災食はいつものご飯よりおいしかったし、消防車に乗れたのが一番楽しかった。今回は乗れなかったけどいつかヘリにも乗ってみたい」