「認知症」進行を抑えられる病気に?…認知症治療も新たな時代!早期発見のポイント
身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。 メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。 ドクターは、金沢大学 医薬保健研究域 脳神経内科学 教授 医学博士 小野賢二郎先生です。 【動画】寝たきりから認知症につながるケースも…足を鍛えて転倒防止!お風呂で簡単エクササイズはこちらから【0分28秒~】 今回のテーマは「~患者のリアルな声から学ぶ~認知症 早期発見のポイント」 今年から認知症に関する法律が新たに施行されたそうです。それが、認知症患者の尊厳を保ち希望を持って暮らせる社会を目指すための法律、通称「認知症基本法」。そして、認知症治療も新たな時代を迎え、早く対策をとれば進行を抑える事のできる病気になってきているそうです。だからこそ早期発見が大切なのだとか。そこで今回は、認知症を早期発見するポイントを専門医に教えてもらいました。
認知症の基礎知識
<「認知症」とはどんな病気?> 認知症は、後天的な脳の器質的な障害によって知的機能が低下。それにより記憶障害や見当識障害が出てくるそうです。見当識障害とは今がいつか、ここがどこかわからなくなる状態の事。さらに進行すると、幻覚・妄想・徘徊などの症状が出て、介護が困難な状態になる事もあるそうです。 <「アルツハイマー型認知症」とは?> 認知症の約7割を占めるのが「アルツハイマー型認知症」。アルツハイマー型認知症は、脳内にアミロイドβなどのたんぱく質が溜まって脳の神経細胞がダメージを受け、脳の中でも記憶を司る海馬などが萎縮する事で発症すると考えられているそうです。 <「アルツハイマー型認知症」の原因は?> アルツハイマー型認知症の原因の1つが「アミロイドβ」。アミロイドβは脳内に徐々に溜まっていき、時間が経つと線維化してガチガチになってしまうのだとか。そのため、早期発見・早期対処が大切だそうです。 <認知症は何科で診てもらえばいい?> 先生によると、認知症を診てもらう場合は、精神神経科・脳神経内科・老年科・脳神経外科などを受診すると良いとの事。病院によっては、もの忘れ外来・認知症外来という専門外来を独自に設けている病院もあるそうです。