ソフトバンク近藤選手が徳之島で自主トレ 8年連続、他球団の6選手も参加
2024年のプロ野球パ・リーグで自身初となる首位打者と最優秀選手(MVP)に輝いた福岡ソフトバンクホークスの近藤健介選手(31)らの一行が6日、自主トレーニングのために空路で鹿児島県・徳之島入りした。近藤選手の徳之島での自主トレは8年連続で今回は選手計7人が参加。21日までの約2週間を予定している。 近藤選手はプロ屈指の選球眼と打撃センスの持ち主と名高く、一昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では全試合先発出場して攻守で日本の世界一奪還に貢献。昨季は右足首の負傷で登録抹消があったものの打率はパ・リーグ唯一の3割台を記録し、チームのリーグ優勝とクライマックスシリーズ制覇を支えた。徳之島では2018年から毎年自主トレを続けている。 他球団の選手らも参加する自主トレは「近藤塾」と称される。今回は藤岡裕大(千葉ロッテマリーンズ)、西川龍馬(オリックス・バファローズ)、石川亮(同)、渡邉諒(阪神タイガース)、大盛穂(広島東洋カープ)、平沼翔太(埼玉西武ライオンズ)の6選手が参加。9日には天城町総合運動公園野球場で公開トレーニングを予定している。 徳之島空港の到着ロビーでは地元の野球少年、少女ら約30人が選手らを歓迎した。近藤選手は「また1年が始まると気が引き締まる思い。徳之島で鍛え直してチームに貢献し、昨年は逃してしまった日本一を実現したい」と新たな飛躍を誓った。 歓迎に訪れた岡前野球スポーツ少年団の児童は「近藤選手はテレビで見るより若くてかっこよかった」と目を輝かせ、「僕は昨年は三振が多かったので、近藤選手のような安打製造機になってチームを支えたい」と新年の目標を掲げた。 近藤選手は「個人成績は良かったが、やはり日本一を逃したのは悔しい。徳之島で一から自身を見詰め直してレベルアップを図る」と力を込め、「僕自身がそうだったように、野球が楽しいという気持ちをいつでも忘れずに練習に励んでほしい」と球児たちに助言を送った。