スケボー16歳草木ひなの、東京五輪メダリストともにパリへ…原点は大人との追いかけっこ
【ブダペスト=井上敬雄】アクションスポーツのパリ五輪予選シリーズ(OQS)第2戦は23日、ブダペストで最終日が行われた。女子パーク決勝では、すでに五輪出場を決めている開心那(WHYDAH GROUP)が3位。5位の草木ひなの(スターツ)と前日の準決勝で敗れた四十住さくら(第一生命保険)が予選ランキングで日本勢3番手以内を確定させ、パリ行きを決めた。 【写真】スケートボード女子パーク決勝で演技する草木ひなのの表情(23日)
東京五輪金メダルの四十住、銀の開とともにスケートボード女子パークでパリ行きを決めた16歳の草木は「本当に五輪に行けるのかな。半信半疑」と笑った。
決勝では1本目から勝負をかけ、空中で1回転半する「540(ファイブフォーティー)」を成功。持ち味の高いエアを次々と決め、さらに得点を伸ばした。8歳頃にスケートボードをはじめ、地元の茨城県のパークで大人のライダーらと板に乗って追いかけっこの遊びをしていた幼い時に磨いたスピードが今の武器だ。
2021年東京五輪後、同年の日本選手権で初優勝して台頭。昨年はアジア大会(中国・杭州)を制し、世界選手権でも銀メダルを獲得した。「楽しんで悔いなく終われるように」とパリでの完全燃焼を誓う。
四十住さくら「(前日準決勝で敗退し、他の日本選手の決勝の結果で五輪出場が決定)泣きすぎてきちんと(競技を)見ることができなかった。五輪連覇できるように、自分の持っているものを全部出し切れるように頑張りたい」
開心那「パリでは自分の滑りを出し切って、トップに立ちたい。(それまでに)技の成功率も上げ、新しいトリックも増やせるようにしたい」