勤続20年にして「年収600万円」になった42歳会社員です。年齢的にこれがピークでしょうか?これ以上年収が上がることはありますか?
同じ会社に長く勤めることで、勤続年数や年齢に応じて年収は上がっていくことが期待できます。40代になると、老後資金など将来に備えて貯蓄したいと考える方もいるでしょう。そこで気になるのは、年収のピークは何歳ごろなのかです。 例えば勤続20年で年収が600万円になった42歳会社員の場合、これ以上年収が上がることはあるかについて調べてみました。40代から老後に備えて貯蓄をする際のポイントもご紹介しますので、参考にしてみてください。 ▼勤続20年でも年収は「280万円」貯蓄も「30万円」しかないのは少なすぎ!? 転職したほうが良いの?
勤続20年で年収600万円の42歳会社員……これ以上の年収アップは望める?
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」によると、40代以降の年齢別の平均賃金(年換算)は以下の通りです。 ・40~44歳:33万8800円(406万5600円) ・45~49歳:35万5700円(426万8400円) ・50~54歳:37万1100円(445万3200円) ・55~59歳:37万6400円(451万6800円) ・60~64歳:30万5900円(367万800円) ・65~69歳:26万9800円(323万7600円) 同調査によると、年収のピークは50代後半になってから来ることが考えられます。42歳で年収600万円の場合は、十数年にわたって年収アップが期待されるでしょう。 なお同調査にはボーナスが含まれていません。厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によると、令和5年度の平均ボーナス支給額は79万2776円(夏季:39万7129円/年末:39万5647円)で、これを基に40代前半の平均年収を計算すると485万8376円です。 42歳で年収600万円であれば、現時点で平均よりも多い年収を稼いでいて、このまま勤続年数を増やしていくことで50代後半のピーク時にも高収入が得られると期待できます。
40代からは老後に備えた貯蓄を考えることも重要
42歳であれば年収のピークはまだ十数年先で、今後も年収アップが期待できます。しかし得られた収入を自由に使える資金として考えるのではなく、老後に備えた貯蓄のチャンスと捉えることも重要です。 前述の調査では、50代後半に年収のピークが来ますが、60代になると定年、再就職などにより年収が大幅にダウンすることが考えられます。また60歳以降は加齢による病気やけがなどのリスクも高まり、突発的な支出が多くなる可能性もあるでしょう。 老後資金を貯めたいと考えている場合は、早めに貯蓄に取り組む必要があります。