「発売初日は売場が殺気立つ」ディズニーグッズ転売問題に運営が新対策…しかしファンが「無意味」だと語る納得の理由
チケットやブランド品、限定アイテムなど、転売が後を絶たない昨今。なかには、これを生業とする“転売ヤー”と呼ばれる存在もいる。転売ヤーに狙われやすい対象として有名なのが東京ディズニーリゾートのグッズだが、2025年1月から開始されるイベントでは、新たな対策が講じられることとなった。しかし、これに対してファンの中では賛否両論が巻き起こっている。 【画像】同じ駅でこんなに格差が…ディズニーリゾートと反対側の舞浜駅北口エリア
ディズニーファンの賛否を呼んだ販売手法
2024年12月19日、東京ディズニーリゾートを運営する株式会社オリエンタルランドが、年明けから開催される東京ディズニーシーの新イベントの概要を発表した。 イベント名は「ダッフィー&フレンズ・ワンダフルキッチン」で、パークを代表する人気キャラクター「ダッフィー」とその仲間たちが主役となる。 開催は1月15日(水)から3月31日(月)までを予定しており、この期間中、パーク内のレストラン「ミゲルズ・エルドラド・キャンティーナ」やパーク併設のホテル「ミラコスタ」のレストランでは、限定のスペシャルメニューが提供される。 また、イベント期間中には限定グッズも多数登場。カチューシャやぬいぐるみチャームなどの定番アイテムに加え、ぬいぐるみの着せ替えが楽しめるコスチュームや、ダッフィーの顔模様に焼けるパンケーキパン、さらにマフラーなど、日常使いできるアイテムも幅広く取り揃えられている。 充実したラインナップの限定グッズだが、その販売方法をめぐり、現在ディズニーファンの間で賛否が巻き起こっている。 オリエンタルランドはグッズの販売に関して、「ぬいぐるみバッジ、ぬいぐるみチャーム、ぬいぐるみコスチュームは、より多くの皆様にお買い求めいただけるよう、2025年1月15日(水)より、当面の間、東京ディズニーリゾート・アプリのみでの販売となります」「購入回数の制限をさせていただく場合があります。制限させていただく場合、取り扱いがあるショップのいずれか1店舗で、1日1回のみ購入することができます」などと詳細をアナウンス。 さらに、実店舗での個数制限に加え、一部の商品は通販限定となり、注文者および発送先が日本国内の住所に限定されるなどの措置も講じられている。 いったい、なぜこれが賛否を呼んでいるのか。その背景には、ディズニーファンの間にある“カルチャー”が影響しているようだ。ファン歴12年の男性は、次のように語る。 「ディズニーファンには、来園してグッズを買い、それを身に着けながらパークを楽しむというカルチャーがあります。ファンならずとも、友人や家族と訪れた際に、おそろいの耳付きカチューシャや帽子を着用した経験がある方は多いでしょう。 身に着ける系のグッズの中でも、今回アプリのみの販売になる3種類は、ファンの間で非常に人気の高いアイテム。ぬいぐるみバッジやチャームは、販売初日に売り切れることも珍しくありません。 でも、通販での購入となると、グッズは後日郵送されるため、パークで購入してその場で身に着けるという楽しみ方ができなくなります。 しかも、イベント・販売ともに期間限定なので、イベント中にそれらを身に着けたくても、届くころにはイベントが終了している、なんてこともあるんです」(30代男性・ディズニーファン歴12年)