日本海側を中心に引き続き大雪に警戒 東海道新幹線で遅れが発生
強い冬型の気圧配置の影響で、10日は北日本から西日本の日本海側を中心に大雪となっている。気象庁によると、強い寒気の流れ込みはピークを過ぎつつあるが、11日午前中にかけて日本海側の山沿いを中心に降雪が続く見込み。 【写真】雪が降る中、通勤する人たち=2025年1月10日午前8時、名古屋市中村区、溝脇正撮影 気象庁によると、10日午後5時時点の24時間降雪量は岐阜県本巣市で45センチ、群馬県みなかみ町で43センチ、福島県西会津町で42センチ。11日の午前中にかけて日本海側を中心に大気の状態が非常に不安定となり、落雷や激しい突風にも注意が必要だ。 11日午後6時までの24時間に予想されるの降雪量は、多いところで東北、関東甲信で50センチ▽北陸、近畿、中国で40センチ。 JR東日本によると、山形新幹線は10日、大雪の影響で福島-新庄間の上下線で始発から運転を見合わせた。午前11時に再開したが、午後1時ごろ、赤湯-中川間の線路脇の木が雪の重みで倒れかかっているのが見つかったため、伐採作業のため再び1時間ほど運転を見合わせた。また、JR東海によると、東海道新幹線は名古屋-京都間で速度を落として運行し、最大で約54分の遅れが生じた。現在は平常通りに運行しているという。 自動車のトラブルも相次いだ。10日午前4時すぎ、新潟市西蒲区横戸の北陸道上り線で、大型トレーラーがガードレールに衝突した。新潟県警によると、スリップとみられるという。けが人はなかったが、午前10時ごろまで約100台の後続車両が滞留し、NEXCO東日本新潟支社が食料品や水、簡易トイレをドライバーらに配った。 北九州市若松区では、午前7時50分ごろ、JR若松線の踏切でスリップした乗用車が、2両編成の下り列車と衝突した。いずれも大きな損傷はなかった。奈良県では午前7時20分ごろ、同県高取町清水谷の国道169号の芦原トンネル入り口付近でトラックが路面凍結のため動けなくなり、午前8時45分ごろに解消されるまで、一時3キロほどの渋滞が発生した。 学校にも影響が出ており、福岡県立中・高は少なくとも19校が休校。北九州市教委は約200の全市立学校を休校とした。
朝日新聞社