郵便投票の投函箱に発火装置 選挙の日間近の米北西2州で
バンクーバー、ワシントン州、10月29日 (AP) ― 大統領選挙を含む公職一般投票の日を1週間後に控えた米西海岸北部ワシントン州とオレゴン州で、郵便投票の投函箱に発火装置が投げ込まれるという事案が発生した。 当局が公開した監視ビデオの映像には、オレゴン州ポートランドで10月28日夜、投函箱の前に停車する車が写っており、その直後に近くにいた警備員が内部が燃えているのを発見した。 この火事で、3票の投票用紙が破損したが、州境のコロンビア川を超えたワシントン州のバンクーバーでは、同様の手口で数百票が破損した。 いずれのケースも投函箱の外側に発火装置が取り付けられていた。 警察は両方の投函箱から採集した発火剤を分析した結果、2件は相互に関係があると断定、捜査を進めている。 両州の投函箱には消火システムが設置されており、内部の温度が一定温度に達すると作動するように設計された消火システムで、内部の投票用紙を消火用粉末でコーティングする仕組みになっている。 ポートランドの投函箱はこのシステムが正常に作動したが、バンクーバーでは理由は不明だが作動しなかった。 バンクーバーはワシントン州第3選挙区最大の都市で、全米で最も接戦が予想される下院議員選挙の舞台である。 (日本語翻訳・編集 アフロ)