老人ホームの費用相場について詳しく知りたいです。独身でも入居できるのでしょうか?
実のところ、老後の暮らしに不安を感じるおひとりさまは少なくないでしょう。身寄りがなく結婚の予定もない場合、早めに老人ホームへの入居を検討していても不思議ではありません。 もっとも、「独身でも入居できるのか」「費用はどのくらいかかるのか」などの疑問を抱える方も多いのではないでしょうか。本記事では、老人ホームの費用相場や入居条件、選び方について詳しく解説します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
誰でも老人ホームに入居できる
老人ホームの入居条件には、既婚か独身かといった婚姻状況に関する制約は基本的にありません。そのため、独身の方でも入居は可能です。 ただし、独身で入居を検討する場合には「身元保証人」の問題を考慮する必要があります。老人ホームの入居では身元保証人を求められることが多いため、この要件を満たせない場合は難しくなる可能性があるでしょう。 入居を希望するタイミングによっては、頼れる兄弟や親族が既に他界しているなど、依頼できる人がいない場合もあります。そのような場合には、成年後見制度を利用する、あるいは身元保証サービスを提供する専門の会社に依頼するという選択肢があります。
老人ホームの種類
老人ホームは、大きく分けて「公的施設」と「民間施設」の2種類があります。公的施設は国や地方自治体、社会福祉法人などが運営しており、民間施設は主に民間企業によって運営されています。それぞれの特徴と違いを見ていきましょう。 ■民間施設 民間施設では、家賃や食費などの利用料金が施設ごとに異なり、運営事業者によって設定されています。そのため、月額費用には幅があり、高級志向の施設からコストを抑えた施設まで、さまざまな選択肢があります。 また、自立した生活を送れる方から要介護の方まで幅広く対応可能で、個人のニーズや予算に合わせて施設を選べるのが民間施設の大きな特徴です。民間施設には主に以下の5種類があります。 ・介護付き有料老人ホーム ・住宅型有料老人ホーム ・サービス付き高齢者向け住宅 ・グループホーム ・シニア向け分譲マンション ■公的施設 公的施設は、行政機関の管轄下で運営されており、民間施設と比べて月額利用料が比較的低く設定されているのが特徴です。 さらに、在宅での介護が難しい要介護度の高い方や、低所得者層などを優先的に受け入れる傾向があります。公的施設には以下の4種類があります。 ・特別養護老人ホーム ・介護老人保健施設 ・介護医療院 ・ケアハウス(軽費老人ホーム)