ベネズエラのBRICS参加に壁 背景にブラジル、ロシア接近促すか
マドゥロ大統領が強権的支配を進めるベネズエラと、地域大国ブラジルの関係が悪化している。ブラジルのルラ大統領は、南米で数少ないマドゥロ氏の理解者だったが、22～24日の新興国グループ「BRICS」首脳会議で、ベネズエラの「パートナー国」入りを阻んだ。ベネズエラは反発しており、今まで以上にロシアに歩み寄るとみられる。 【写真】二重の不満にわだかまるヒスパニック票 ハリス氏は潮目を変えるか 「信頼関係が壊れた。ベネズエラはたった一つの約束さえ守らない」。ルラ氏の外交顧問を務めるアモリン元外相は24日、ブラジルメディアのグローボにそう語り、マドゥロ政権を批判した。 発端は7月28日のベネズエラ大統領選だ。3選したと主張するマドゥロ氏だが、政権の強い影響下にある選挙管理当局は現在に至るまで、詳細な選挙結果を開示していない。アモリン氏は選挙直後にマドゥロ氏と会談し、「政権が結果開示を約束した」と話していた。
朝日新聞社
